遂に久間防衛大臣が辞任した。長崎弁で言えば「しょんなか」である。
 しかし、安部は注意しただけで更迭したわけでもないし、久間は、「参院選を控えて、選挙に不利になるから」というのが辞任の理由だ。原爆被害者や国民に対する「お詫び」は一言もない辞任の弁であった。党のことは考えるが、原爆被害者のことはひとつも頭になかったという感じである。
 そして、久間の後釜には、くの一刺客の小池百合子が座った。これは小泉流のサプライズを狙ったものだろうが、女の率いる自衛隊では、まったく締まらないし、士気も揚がるまい。
 長崎市長が。急遽上京した久間に抗議した直後の辞任であったために、長崎市長もびっくりしたのか、「久間議員には引き続き長崎選出の国会議員として、世界から原爆廃絶にご尽力賜りたい」し述べているのは、意外であり、がっかりした。こんな議員が「原爆廃絶」を唱えても信じる者はひとりもいないのだから。
 それにしても、本田税調会長、伏田、柳沢、松岡、そして久間と、安部政権の中枢でも不適切行為、発言は5連発だ。こんなボロボロ内閣は、参院選敗北と心中して消えて「しょんなか」である。
 村上新八