ハマスのガザ制圧は自縄自縛みたいなもの
25日、イスラエルのオルメルト首相、パレスチナのアッパス議長、エジプトのムバラク大統領、ヨルダンのアブドラ国王が会談、ハマスを外して、和平交渉再開で一致した。
この2月に和解交渉でファハタとの連立内閣に合意しながら、ガザのファハタ施設を襲撃し、ガザを制圧したハマスは信義に背く行為として非難されて当然だが、これが逆に、ハマスをガザに封じ込めた状態で、パレスチナ穏健派と周辺アラブを結束させ、イスラエルとの和平の扉を開かせることになったのだ。
イスラエルは昨年来差し押さえている関税収入を議長側に返還し、今後も毎月の関税収入を支払い、さらに、検問所の撤去やパレスチナ人のイスラエルへの出入りも認めるという。これで財政的にも庶民の生活にも少しは潤いが取り戻せる。
イギリスの新首相になるブラウン氏もテロ対策の基本として中東和平に注力する考えを示すなど、新しい展開も期待できそうなム−ドになってきている。
イスラエルは、アラブ側が示している「中東包括和平案」の受け入れを真剣に検討するなど、ハマスのガザ制圧という禍を転じて福とするように努力すべきであろう。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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