24日に放映された「日高ワシントンリポ−ト」で、米上院外交委員会の副委員長であるヘ−ゲル上院議員は日米安保について本音を語った。
 それは、総括すれば「米国は北朝鮮が日本を武力攻撃しても、直接米国を武力攻撃しない限り、北朝鮮を攻撃はしない」ということである。
 今まで、日本人は、日本は、日米安保の下で、米国に守られている、という認識でいたが、それは全くのウソであった、といことなのだ。
 ヘ−ゲル議員は、現在の米国の対北朝鮮外交が、ブッシュ政権の当初の「悪の枢軸」「ならず者国家」呼ばわりから一転して、カ−タ−元大統領がすっかり騙された「94年合意」の融和外交路線に戻っていることを認め、米国にとっては、北朝鮮は遠い国だし、脅威とは思ってはいない。従って、米国が攻撃されない限り、北を武力攻撃することはあり得ない。北朝鮮が日本を武力攻撃した場合は、日本が自分で防衛すべきだ。そのためには、もっと防衛力を強化すべきである。核兵器を持つ必要があるというなら、それを阻止するつもりはない、と述べた。
 これがアメリカの本音なのだ。心底はそうであろうと思っていたことが、米外交の指導者の口から、はっきりと明言されたのだ。
 とすれば、米軍の日本駐留は、アメリカが中国を牽制し、アジアと「不安定な弧」に軍事的なにらみを利かすためだったのだ。
 それなら、駐留は不要で、即刻帰引き上げてもらうことを要求したいし、グァム移転のための1兆円を超える引越し費用の負担も断るべきである。
 村上新八