ドアクローザーをご存知だろうか。重いドアが閉まるとき、ドアの閉まる
スピードを調整する為に、ドアとドア枠に連結した形で取りつけられている
あの器械である。

少しでもテコの原理を知っている者なら、ドア上部の端についているこの
器械が相当な力を制御していると推測できるはずである。しかし、私は
それを推測できなかった。

ある日、単なる好奇心から、私は玄関のドアに付いているクローザーを分解
し始めたのである。ドアクローザーの一つの側面に三つの窪みを発見した
私は、専用の工具もないので、それを万力に挟み、ドライバーの先を窪みに
あてがい、ドライバーの尻を金槌で、叩きに叩いた。すると、突然、
ぬるっと、蓋が動いた。「ヤッター」と思いドライバーの先で蓋を回した。

次の瞬間、飛び出てきた油が目に掛かった。このとき、咄嗟に、私は目を
閉じた。忘れもしない、このとき同時に私の耳のそばを何かが飛んで行った
のである。その物体は、うしろにある棚の側面を破壊し、それから、天井に
ぶつかり、そうして、私が作業している台の上に、二・三度撥ねて着地した
のである。それは、大きな大きな大きなバネであった。茫然自失の私は、
頭の中で何度もこう呟きつづけるしかなかった…
「バネが飛んできた、バネが飛んできた」と。

(OWARINN)



#この記事は想像で書いたものであり、実際に分解したわけでは
ありません。が、バネや油が入っていることは間違いありません。
ですから、絶対にドアークローザーを分解しないで下さい。
もし、バネが顔を直撃すれば、顔面骨折する惧れがあります。
よい子はしちゃだめ。
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123.あ〜い●◎∵太陽[]<>+P)==~|◇diagram×!#&ぶーんbottle☆:-tt??