朝日新聞が行なった憲法改正に関する世論調査で分かったことをあげてみると。
1 9条は日本の平和に貢献している(78%)
2 改憲は必要である(58%)
3  9条は変えないほうがよい(49%)
4 自衛隊の名称を自衛軍に変える必要はない(70%)
5 自衛隊の憲法明記は必要(60%)
6 安倍政権下で改正の必要なし(42%)
 ということである。
 「現憲法は押しつけられたものだから、自主憲法が望ましい」とか「第9条は絶対改正すべき」という安倍の見解とは大分差があることが判明した。
 憲法改正の必要性についは高率だが、それも政府の意図とは違い、新しい権利を盛り込むことが必要だと感じているからである。新権利の内容は分からないが、「環境権」「プライバシ−権」などであろう。
 国会は、このような国民の意識を尊重して改正論議に望むべきである。
 特に、9条1項の「戦争放棄」は不変のままにすべきだが、問題は、9条2項の「交戦権否認」の項目である。この2項を、国連の決議の下での国際貢献のための武力行使は認める、という形にする必要はあると思う。
 村上新八