アメリカは中国の知的財産権無視の「コピ−行為」に業を煮やして、ついにWTOに提訴し、日本にも参加を求めている。日米ともに被害国なのであるから、当然の行為である。
 しかし、この問題に関しては、今日来日する温家宝中国首相に遠慮して、取り上げないとか、どうするかは慎重に考えるべきという意見があるという。
 折角の訪日ム−ドが害されるからという理由である。
 東シナ海の海底資源問題もそうだが、日本の権利が侵害されている事実があるのに、これを遠慮して言わないというのでは、日本が甘くみられるだけである。主張すべきはきちんと主張すべきで、ここで曖昧にしたら、今後の交渉ごとすべてに悪い影響を与えることになることを肝に銘ずべきである。
 村上新八