1年1ヶ月ぶりに開催された日朝会談は物別れに終わった。予想通りである。
 「拉致問題は解決済み」「核兵器の放棄など絶対にしない」「核開発封印のふりをして石油、米の支援をもぎ取る」、この北朝鮮の基本姿勢は、金正日体制が続く限りは不変なのだ。
 「北朝鮮が生き残るためには、日本の経済援助が絶対に必要」「『テロ支援国家』の指定解除には拉致問題解決が条件」だから、北朝鮮はそのうち折れて来るだろう、という観測もあるが、そんな甘いものではない。
 核実験やミサイル発射実験で日本を脅しあげ、米国との関係を好転させれば、米国追随の日本は孤立化を恐れて、譲歩してくるに違いない、と北はシナリオを描いているのだ。
 そんな手に乗らない姿勢を思い知らせてやることが大切だ。
 そのためには、日米関係までギクシャクさせ、北を図に乗らせるような「慰安婦問題」を蒸し返す安倍や自民党の愚行は即座に止めるべきだ。
 村上新八