伊吹文科相は、長崎県の自民党支部での講演のなかで、改正教育基本法で「公共の精神」を強調した理由について、「日本がこれまで個人の立場を重視し過ぎたため」と説明した。
 彼は、人権をバタ−にたとえて、「栄養がある大切な食べ物だが、食べすぎれば日本社会は人権メタボリック症候群になる」と述べたという。
 人間は社会的動物なのだから、人権と公徳心は別ものではないと思う。公徳心というものは、公共の道徳、つまり自分を含む他の人々の人権を護ることに他ならないからである。だから別物でなく、繋がっているのである。
 彼自身は、分かり易く、うまいたとえだと思って得意になって喋ったのであろうが、お粗末過ぎる。
 村上新八