玉虫色6者協議合意の悪質な茶番劇
合意ができたと起立と拍手で称えた6者協議の内容解釈に関係国間の「ズレ」が生じている、と報道されている。
その第一は、寧辺の原子炉についてだ。米国が、だまされた94年合意の「凍結」ではなくて、「封鎖、解体、放棄」することだ、と解釈しているのに対して、韓国は「稼動停止、点検、整備は認めないこと」と解釈、北朝鮮は「臨時停止すれば100万トンの重油が供給される」と報じているのだ。
第二のズレは、その次ぎの段階の既存核施設計画の公開や核施の「無能力化」についてだ。第一のズレよりももっと解釈に差が出るであろう。
これについては、分科会が開かれる前だから、想像になるが、北朝鮮は、核計画の全貌など出すはずはないし、外部からは分からない「濃縮ウラン」についても口を拭うであろう。ましてや現在保有していると思われる数発の核爆弾の廃棄なとせは絶対にしないはずである。
こんなことは、はじめから分かっていることなのだ。お互いに「ズレ」を作ることが分かっていながら、シャンシャンと手打ちをしただけの茶番に過ぎないのだ。
驚くことはない。これが国際社会というものの真実なのだから。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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