米国は、ウラン濃縮を止めないイランに対して、国連の対イラン制裁決議に基づいて、金融制裁や物資、技術の禁輸措置を16日にも発動するという。
 イランと北朝鮮とは核開発やミサイル開発でどの程度連携があるのかないのかは分からないが、両国とも、強烈な反米国であり、国際社会の反対にも拘わらず、強引に核開発を進めようとしている点では同類である。だから、イランは、当事国以外では、6者協議の行方に最も関心を持っている国であると言えよう。
 国際的な反対を無視して核開発に突き進んでいるという意味での、イランの先輩国北朝鮮に対する対応が6者協議で、甘い結果になれば、イランの核開発はますます加速されるであろう。
 これに続く国は、南米の反米諸国かも知れない。こうして、核拡散が加速されていくかどうかは、今回の6者協議の「合意文書」の内容如何にかかっているのだ。
 村上新八