4日、愛知県知事と北九州市長の選挙が行なわれた。
 結果は愛知では、3選を目指した、自公推薦の現職の神田氏が民社推薦の石田氏と接戦の末、僅差で当選した。
 一方、北九州市では民社推薦の北橋氏が自公推薦の柴田氏をかなり引き離して当選した。
 これで、「女は産む機械」と言った「柳沢発言」を占うとされた選挙戦は、双方一勝一敗となった。
 これは、国政選挙ではなく、地方選であるから、本来は「柳沢発言」とは関係のない選挙であるが、影響は大きかったと言えよう。愛知知事選では石田氏は敗れたが、2期も知事をやってきて、はじめから楽勝と思われていた神田氏をここまで追い詰めたのは、「柳沢ショック」が響いたと思わざるを得ない。
 一勝一敗だから、柳沢大臣は居座り続けるであろうが、それは夏の参院選には与党に対しては、大きなマイナスになることだけは、確実のようである。有権者の半分は女性なのだから。
 もっとも、野党がここを先途とばかり、しつこく攻め過ぎると、却って逆効果になるから、その手加減は大切ではある。
 村上新八