Kanon 第14話
携帯@です。
Kanon 第14話「ひびわれた協奏曲(コンチェルト)〜concerto〜」
について雑感など。
余談ですがコードギアスのSTAGE12のコンテの坂本郷氏って、望月智充氏のことな
のか……。どうりで(笑)。
^L
●全体を通して
ひびわれた協奏曲とは、佐祐理と舞の関係にひびが入ったということでしょうか。
東映版(前作)では話数が限られてるためか描かれていなかった佐祐理のエピソー
ドです。
弟のためを想い、本当は愛しているのに厳しく接していた佐祐理の話をここで持っ
て来たのは、これから描かれるであろう、香里と栞姉妹のエピソードにもつなげる意
図があるのでしょう。
そして今回、本作のタイトルであるKanonの意味が語られました。同じ旋律を繰り
返しつつも、少しずつ豊かな和音が響き合う。本作のシリーズ構成もそれに合わせた、
ということなのかも。
それはそれとして、今回はやけに舞が良く動いてました。魔物と戦う時よりも特訓
や怒りに任せて剣を振るう方が良く動いているというのが何とも。
●アバンタイトル
秋子「ええ、そうよ。そしてこれが、私の特製のジャム」
(中略)
あゆ「あ…綺麗な色。美味しそう」
(中略)
祐一「(短い付き合いだった)」
あゆ「ど、どうしたの?」
名雪「(ごめんね、あゆちゃん)}
水瀬家の朝食。
いつものように寝ぼけている名雪。
舞が魔物が狙っているのは祐一だと言ったことの意味を考えている祐一。
そしてあゆは、秋子さん手作りのジャムを見せられていた。
秋子さんが特製のジャムを取り出した瞬間、目覚めた名雪。
名雪と祐一は朝食は途中ながら立ち上がり、あゆを残して去って行く。
心の中で、あゆに詫びながら。
# ついに、あゆまでも謎ジャムの餌食に(笑)。
# ジャムを持ち出した瞬間、名雪がばっと目覚めるのに爆笑。
●うさ耳仮面コスプレグッズ
祐一「これをどうしろと」
名雪「祐一がつけるんじゃないよ。この前、女の子を可愛く見せる方法を聞いたでし
ょ。それをつければ、可愛く見えるんじゃないかな。演劇部の友達に借りたの。
しばらく貸してくれるって」
祐一「はー」
名雪「何だか全然嬉しそうじゃないね」
祐一「うれしいよやっほーう」
名雪「怖いよ、祐一」
あゆを置き去りに逃げた互いを非難しつつも、謎ジャムを見ると生き物の本能が警
笛を鳴らすという祐一に名雪も同意。
忘れてた、と紙袋を取り出す名雪。紙袋の中には、兎の耳のついたヘアバンドが入
っており、祐一はそれをつけてみる。
名雪はもちろん、祐一のためにうさ耳を借りてきた訳ではなく、祐一に女の子を可
愛く見せる方法を相談されたことを受け、それをつければ可愛くなるだろうと、演劇
部から借りてきたのだった。
あんまり嬉しそうには見えない祐一にちゃんと活用してねという名雪。
祐一はこのうさ耳に、何かを思い出しかけるのだが…。
# 祐一が思い出した光景は、前作の第8話でも少し出ていましたな。そして前作では
# 出ていないアイテム、うさ耳のヘアバンドが出て来ましたか。女の子を可愛く見せ
# る方法、舞踏会のポスターで片が付いたと思っていたら、名雪がきちんと覚えてい
# るとは。
●舞としりとり
祐一「なぁ、夕べの話だけど、どういうことなんだ。何で魔物が俺を狙ってくるんだ。
第三者の介入で慌てているのか」
舞「判らない。ただ、祐一が来てから魔物がざわめくようになった」
祐一「俺が来てから?」
舞「祐一が来るまで、こんなに頻繁には出なかった」
(中略)
舞「しりとりのりから」
祐一「本当にやるのか」
舞「言い出したのは祐一」
祐一「あ…。じゃ、りんご」
舞「ゴリラさん」
(中略)
祐一「鼾」
舞「キリンさん」
祐一「あ…」
舞「キリン」
祐一「言い直しても「ん」がついてるだろ!」
昼休み。昼食場所に行くと、佐祐理は日直の仕事で不在。
舞は、祐一が来てから魔物が頻繁にざわめくようになったと言う。
退屈な祐一が冗談でしりとりを提案すると、乗ってきた舞。
しかし、すぐに舞が「ん」で終わってしまうため続かない。
# 前作第8話でもしりとりやってましたね。その時は、舞はそんなに「ん」を連発し
# ていなかった気がするのですが。
●舞がしりとりに弱い訳
佐祐理「あははー。舞としりとりを続けるのは、難しいですよね。動物にはみんな
「さん」をつけちゃうから」
(中略)
佐祐理「舞が家に遊びに来た特なんかに良くやってますよ。ただ、舞は良くいなくな
っちゃうんで、探している内に一日が終わることもありますね。隠れん坊みた
いに」
舞「佐祐理の家は、広いから」
佐祐理も来て、お弁当を食べている三人。
舞が遊びに来た時、良くいなくなり探しているうちに一日が終わることもあるとい
う佐祐理。そのことから、佐祐理は凄いお嬢様だと確信する祐一なのだった。
# 舞がしりとりが弱いのは動物が「〜さん」で終わるから、らしい。
# 佐祐理の家が迷う程広いというのは判りますが、そもそもどうしていなくなってし
# まうのだろう。
●舞の特訓第二弾
祐一「名雪はあれでも、俺の事を心配しているのかもしれない。最近は、俺の奇行も
目立つようになって来たからな」
(中略)
祐一「ふ…フフフフフ。どうやら、手加減する必要は無さそうだな。てやー!」
(中略)
舞「祐一は、自分の弱いことが判ってない。それが判れば、どう動けば良いのかも判
るはず」
(中略)
祐一「どうだ!」
舞「上出来」
放課後。部活が呼んでるぜと名雪に「魔物退治部」に行くと言い残し今度は屋上で
木刀の素振りを始めた祐一。
そこに再び舞が現れる。前回と異なり竹刀を持ち出した舞は、祐一に対して真剣に
竹刀を打ち込んでくる。
舞に対して全力で向かう祐一だが、舞には全く叶わない。しかし、舞のアドバイス
から、実力で叶わない舞相手に、まずは回避することに専念することにした祐一は、
叶わぬまでも何とか舞からお褒めの言葉を得ることに成功するのだった。
# 練習場所を変えたのは、舞や名雪に見つからないように、ということかな。舞は良
# く祐一を見つけることが出来ましたね。
# 前話でバケツや消火器を投げたりと真面目に特訓に協力しているとは言えなかった
# 舞。今日は真剣勝負を挑んでいるのは、魔物のターゲットが祐一と気づいたから、
# でしょうか。
# 舞の助言は要するに祐一は自分より弱いから自分の身を守ることに専念しろってこ
# とですね。
●佐祐理のことを愛するが故
佐祐理「あははーっ。チャンバラごっこですか。佐祐理にもちょっとやらせて下さ
い」
舞「遊びじゃない」
祐一「そう。遊びじゃ無いんだ」
佐祐理「え」
祐一「本気の立ち会いなんだよ」
佐祐理「なら、佐祐理も本気になります。こう見えても運動神経は良い方ですから」
(中略)
舞「これで判ったでしょ」
佐祐理「邪魔かな、佐祐理」
舞「邪魔」
(中略)
舞「私は佐祐理のことが好き。大好き。だから」
祐一「不器用だよな。お前」
屋上に現れた佐祐理は、舞と祐一がチャンバラごっこをしていると思い、佐祐理に
もやらせて下さいと言う。
運動神経が良い方という言葉とは裏腹に、雪の積もった屋上で転んでしまう佐祐理。
それでも木刀を手に、舞に向かって行くのだが、当然舞にあっさりと木刀を飛ばさ
れる。
佐祐理に、邪魔だと言い放つ舞。佐祐理が去った後で、佐祐理のことが好きだとい
う舞。
佐祐理を危険に近づけたくないためにきつい事を言った舞のことを不器用だなと祐
一は評するのだった。
# 後で明らかとなるように、佐祐理は舞と祐一のしていることを黙って見ていたので
# すが、この時だけは二人の間に割り込んで来ました。チャンバラごっこをしている
# と思い込んでいるという振りをして、真相に近づきたいと思っていたのかな。
●何か感づいている佐祐理
佐祐理「舞と祐一さんが黙ってるなら、佐祐理も何も聞かない方が良いんですよね」
祐一「あ…」
佐祐理「あ…。あはは。意味不明のこと、言っちゃいました。今日は佐祐理、どうか
してるんです」
(中略)
佐祐理「助けられたのは、佐祐理の方です」
祐一「え?」
佐祐理「お姉さんみたいって、仰いましたよね。佐祐理は、本当にお姉さんだったこ
とがあるんですよ。ずっと昔のことですけど」
舞の誕生日だというのに、佐祐理と舞が仲違いしたことを気にする祐一。
街中で待ちかまえていたらしい佐祐理に声をかけられた祐一。
喫茶店の中で、舞と祐一がしていることについて、二人が黙っている間は何も聞か
ない方が良いという佐祐理。
どうして舞のことを姉のように気にかけるのかと問う祐一。佐祐理は、助けられた
のは自分の方という。そして、自分が本当に姉だったことがあると言うのだった。
# 佐祐理の発言はどう聞いても祐一と舞が何かしていることを知っていて、そして教
# えて欲しいと言っているようにしか聞こえません。
●一弥の思い出
佐祐理「父は、子どもを甘やかすことなく、行儀の良い子になるように躾けました。
そのお陰で佐祐理は、色んな人達にちやほやされて、それが自慢だったんです。
だから自分も、一弥には厳しく接しようと思ったんです。父を見習って」
(中略)
佐祐理「本当は、頭を撫でてあやしてやりたかったんです。でも、厳しく接する方が、
一弥のためだと信じていました」
(中略)
佐祐理「一弥は発育の遅い子どもでした。幼稚園に入っても、言葉を喋らなかったし、
滅多に笑うこともありませんでした」
(中略)
佐祐理「一弥は何時も一人でした。身体が弱かったので、幼稚園の行き帰りは、何時
も私が一弥に付き添っていました」
(中略)
佐祐理「甘やかすことは、一弥のためにならない。それが正しいことだと思っていま
した」
(中略)
佐祐理「本当は、もっと優しくしてあげたかったんです。お菓子や玩具を買って上げ
て、一弥の笑顔が見たかった」
(中略)
佐祐理「でも、一弥の病気は良くなりませんでした」
(中略)
佐祐理「一度だけ悪い子になろう。そう決めました」
(中略)
佐祐理「お姉さんはね、本当は、運動神経良いんだよ」
佐祐理「楽しいこと、本当は、一杯知ってるんだよ」
一弥「うん」
佐祐理「一弥のこと、う…本当は…大好きなんだよ」
(中略)
佐祐理「それが、二人で遊んだ最初で最後の思い出になりました」
自分と弟、一弥との思い出を語る佐祐理。
名家に生まれ、父に行儀の良い子となるよう躾けられた佐祐理。
そのお陰で社交界でちやほやされた佐祐理は、弟の一弥のため、敢えて厳しく接す
る。
身体が生まれつき弱かった一弥は言葉も話さず、幼稚園でも何時も一人だったが、
それでも一弥のためと信じて、本当は優しくしたかったのに厳しくし続けた佐祐理。
一弥の病気が悪化、入院した時、佐祐理は父に病気が治ったら頭を撫でても良いで
すかと訊ねる。
更に一弥の病気が悪化した時、佐祐理は駄菓子と玩具を生まれて初めて買い、夜の
病院で駄菓子を食べ、水鉄砲で遊ぶ。涙を流しながら。
それが一弥と遊んだ最初で最後の思い出となった佐祐理。父は、佐祐理のような良
い姉に恵まれて、幸せだったろうと言うが、もちろん佐祐理はそうは思わない。
# これは前作では全く語られていない、ゲームの舞シナリオをクリアした後にのみあ
# る佐祐理ルートのお話のようで。
# 父に厳しく礼儀正しく躾けられ、それが自分にとって良かったことから、一弥にも
# 全く同じように接してしまった佐祐理。父は佐祐理が弟の手本となるように求めて
# はいたでしょうが、接し方までも全く同じにしているとまでは思っていなかった筈。
# 回想シーンでは佐祐理達の母親の姿が全く出ておらず、父も仕事のためか、病院と
# 亡くなった後の墓参りのシーンで登場しただけで、普段は一緒に食事を取ることも
# 無かったようで。だから、佐祐理が弟にどう接しているのかも殆ど把握していなかっ
# たんでしょうね。病院で佐祐理に、「頭を撫でてあげても良いですか?」と佐祐理
# に言われて、「は?」という感じなのでは無かったかと。
# 幼稚園への送り迎えで、手をつないで仲良さそうに歩いているが、姉妹とすれ違い
# ます。佐祐理は羨ましそうでしたが、結局手を繋がず。ところで、このすれ違った
# 姉妹が香里と栞なのでは無いかという説がありますが……。見返してみたけど良く
# 判らない。
# 「運動神経、良いんだよ」、屋上での特訓シーン。過去にも同じ事を言っていたん
# ですね。舞のこと、弟扱い?
# 病状が悪化してから初めて、駄菓子と玩具を買って一弥の病室に行った佐祐理。寝
# ていた一弥を起こした際、一弥が佐祐理だと知り怯えていたのが悲しい。それから
# 一生懸命、お菓子を与えたり、水鉄砲をあげたりした上で、泣きながら本当は大好
# きなんだよと言って、一弥の心を開いていく辺り、結構泣けました。
●タイトルの由来
佐祐理「自分を名前で呼ぶようになったのは、その頃からでした。自分自身を客観的
にしか見られなくなったんです。笑うことも出来なくなりました。一弥と同じ
ように。笑えるようになったのは、舞に出会ってからです。佐祐理は、舞を助
けてなんかいません。救われたのは、佐祐理の方なんです。舞を一弥に重ねて
いるのかどうか、自分でも良く判りません。でも、初めて会った時思ったんで
す。この子と一緒にいよう。いっしょにいたいって」
祐一「そうか」
佐祐理「この曲の名前、ご存じですか?」
祐一「いや。良く聞く曲だけど」
佐祐理「カノンです。バッフェルベルのカノン」
祐一「カノン…」
佐祐理「同じ旋律を何度も繰り返しながら、少しずつ豊かに美しく和音が響き合うよ
うになっていくんです。そんな風に、一見違いの無い毎日を送りながら、でも、
少しずつ変わって行けたら、良いですよね」
祐一「ああ、そうだな」
佐祐理「うん。何時か、一弥のことも、悲しい気持ちだけじゃなく、思い出せるよう
になるかもしれない」
一弥を失ってから、自分を客観的にしか見ることが出来ず、笑うことも出来なくな
った佐祐理。そんな佐祐理が笑えるようになったのは、一弥と同じように笑うことの
無かった舞と出会ってから。
佐祐理は、喫茶店に偶々流れていた曲──バッフェルベルのカノン──について語
る。
同じ旋律を繰り返しながら、少しずつ美しく豊かに和音が響き合う。そんな風に、
違いの無い毎日を送りつつ、変わっていけたら良いと佐祐理と言うのだった。
# 第13話の回想シーンで佐祐理が左手首を押さえていましたが、今回は手首が見えて
# いたので薄く疵痕が見えています。前回包帯を巻いていた傷か? …と一瞬思った
# のですが、あれは右手首。…ということはリスカの痕なんでしょうか。今後、栞の
# エピソードになると思われるのですが、その前に佐祐理と一弥の過去について語ら
# れるというのは印象的です。
# 本作のタイトルの意味について語られました。このタイトルは、原作のゲームが出
# た当初では深い意味は無かったそうなので、佐祐理がカノンの意味について語るの
# は、本作オリジナルエピソードなのでしょう。祐一が毎日毎日同じようなフラグ立
# てに勤しんでいながらも、少しずつ状況が変化していく……ということなのかと考
# えると、本作序盤の平板とも思える展開も、意図的なものなのかも(違)。
●誰しもが一度は通る道
あゆ「う、うーん。あれは、普通の食べ物とは違う、何かのような…」
祐一「うーん。やっぱりお前もそう思ったか」
あゆ「あ! 祐一君知ってたんだ〜! うぐぅ教えてくれれば良かったのに〜」
祐一「でも、健康には良さそうな気がするよなぁ。癌予防とかの効果もあるかもしれ
ないぞ」
一度家に帰り、舞の家に持って行く料理を作るという佐祐理。
準備が出来たら電話して貰うことにして、祐一も帰宅。
祐一を出迎えたあゆに、謎ジャムの感想を聞く祐一。
謎ジャムのことを知っていた祐一に教えてくれれば良かったのにとあゆは怒る。
# 祐一、佐祐理さんが祐一の家の電話番号を知っているのか確認しないんですね。ま
# た、祐一も佐祐理の家の連絡先を確認していないようですし。
# 謎ジャム。流石に不味いとはあゆでも言えないんですね。
●行き違い
祐一「舞に、家に戻るように言わないと。佐祐理さんの料理が無駄になっちまう」
午後7時半。佐祐理は未だ連絡して来ない。
舞が家に戻るように言わないといけない思い、水瀬家の夕食が出来たと名雪が呼び
に来たことをきっかけに、祐一は友達の誕生パーティーに呼ばれていると言い残し、
学校へ出かけて行く。
祐一が学校へ向かっている途中、水瀬家に電話をかけた佐祐理。
祐一が出かけたと知った佐祐理は……。
# 前作だと祐一がいない間に佐祐理さんが電話をかけて来て、学校で待ち合わせてい
# て、それで……という展開でした。本作では祐一が佐祐理と待ち合わせしているに
# も関わらず、連絡先を確認しておらず、連絡を待たずに出てしまった訳で、この後
# の惨劇は一方的に祐一が悪いような気が……。
●魔物に襲われた佐祐理
祐一「待て。俺と連絡がつかなかったら、佐祐理さんは俺を捜すはずだ。そしてもし、
佐祐理さんが俺と舞がしていることを知っていたら…あ!」
(中略)
佐祐理「舞、祐一さん。ん…。あ」
(中略)
祐一「莫迦だった。後十分、待っていれば!」
学校に向かう途中、佐祐理が舞と自分を探しに学校に向かう可能性に気づいた祐一。
水瀬家に電話をかけ、秋子さんから佐祐理から連絡があったと聞いた祐一は、慌て
て学校へと向かう。
祐一の懸念どおり、佐祐理は行かない方が良いかと思いつつも、祐一と舞がいるで
あろう学校に行く。校内に入った佐祐理は、水音に誘われるようにトイレの洗面所に
入る。水音は出しっぱなしの蛇口で、佐祐理はそれを止めるが、そこで魔物に……。
学校にたどり着いた祐一は、洗面所の前で立ちつくす舞に声をかける。
返事の無い舞はやがて倒れてしまう。
そして祐一は、洗面所の中、血まみれで倒れる佐祐理を見る。
# 背中に巨大オオアリクイを背負って歩く佐祐理さん。怪しすぎ。
# これまでの話で指摘していませんでしたが、夜になってもこの学校は昇降口の扉が
# 開いたままなんですね。泥棒し放題?
# 今回から、魔物が出る時に水泡のようなものが出ているような気がするのですが、
# 佐祐理さんが襲われたのも洗面所。何か魔物と水が関係あるんだろうか。血とは関
# 係あったような記憶があるけど。
●自殺しようとする舞
祐一「佐祐理さん、やっぱり気づいてたんだな。俺達がやっていることに。何も知ら
ないふりしてくれてたんだ。きっと、心配で仕方無かっただろうに」
(中略)
舞「私の所為で、私の所為で、また佐祐理は傷ついた!」
祐一「違う、俺の所為だ! 俺がもっと早く、佐祐理さんに本当のことを話せば良か
ったんだ」
舞「また、また私だけ、こうしてのうのうと傷つかずにいる。周りの人をみんな苦し
めて、それなのに、私だけ!」
(中略)
祐一「落ち着け、舞!」
祐一「自分を傷つけて、それでどうなるって言うんだ。全てを失うだけだぞ! 失い
たいのか。佐祐理さんや俺や、一緒に作ってきた色んなものを。答えろ、舞」
舞「失いたく、ない」
祐一「今から学校に戻ろう。今夜中にけりをつけるんだ。自分を責めるのは、それか
らだ。良いな。良いな!」
舞「祐一の言う通りにする」
病院に運ばれた佐祐理。幸い、見た目程佐祐理の傷は深く無かったが、当分は入院
することに。佐祐理の家に連絡を入れ、祐一達は病院を後にする。
工事現場で、佐祐理が舞達がやっていたことに気づいていたという祐一。
祐一が持っていた剣を奪い取り、怒りで周囲の物を次々と斬っていく舞を止める祐
一。
自分の所為だという祐一。しかし、自分の所為で佐祐理が傷ついたことに責任を感
じる舞は、剣を自分の喉に突き刺そうとして、祐一に止められる。
自分を傷つけても全てを失うだけだと舞を説得した祐一は、今から学校に戻り、今
夜中に方をつけると言い、舞も祐一の言う通りにすると言うのだった。
# 怒りの余り工事現場のものを叩き壊す舞。それまでの戦いの時よりも動きが断然良
# いのは多分気のせいではありません(汗)。そして、何があってもスカートは捲れ
# ません(笑)。
# 前作では魔物を退治してから舞が自殺しようとして佐祐理に止められるというちょ
# っと謎展開でしたが、本作ではその辺りは判りやすくなってますね。
●最後の戦いへ
祐一「今夜中に片づけよう。終わったら、牛丼でお祝いしようぜ」
学校の戻った祐一と舞。二人を挟むように出現した魔物の残りは三体。
終わったら、牛丼でお祝いしようという祐一だが……。
# お祝いが牛丼ですか。安いな(違)。
●次回予告
祐一「舞。お前はいつも何考えてるか判らなくて」
舞「はっ」
祐一「身勝手で、危なっかしくて、だから、誰かが側にいてやらなきゃな」
舞「えい!」
祐一「うう…あ…」
舞「ずっと昔、一人だけ友達がいた。でも、その子も私から逃げた」
第15話「かくれんぼの小奏鳴曲(ソナティーナ) 〜sonatine〜」
舞編のクライマックスでしょうか。
余談ですが前作の舞編のラスト話は作画がエロかった記憶が(違)。
では、また。
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Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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