先にホワイトカラ−エグゼンプションとして管理職残業代なし、の構想を提案した厚労省は、これとセットで残業代割増率3段階構想を提案した。
 現行の割増率25%−50%以下を、残業時間によって、月45時間以下は25%、45時間−80時間以下は25%維持用として労使協議で設定、月80時間は50%とするというもの。
 これについては、労組側は賛成するが、経営者側は、当然反対するであろうし、この案では、先の案で残業代なしの管理者と部下が残業時間は同じなのに、給与は逆転する場合も出てくる、という問題も生じることになり、物議を醸すであろう。
 また、先の、ホワイトカラ−・エクゼンプションについては、与党側では、参院選を控えて不利になる、という判断から、反対意見が多数を占めてきているというから、この厚労省残業代セット構想は、共倒れになる公算が高くなっているものと見られる。
 村上新八