北朝鮮の核実験が自民党の核論議を誘発しているが、ここにいたって自民党は核分裂の様相は益々深刻化してきた。
 中川昭一や麻生は、党内での「核論議」の必要性を唱えながらも、日本の国是である「非核三原則」は守ると
言っていたが、自民党党紀委員長の笹川は、党役員連絡会で、「非核三原則の見直しが必要だ」と一段とエスカレ−トさせた発言をするに至った。
 これは、党の役員も連絡会での発言だから、個人として、講演で一般聴衆に向かって意見を述べるのとはわけが違うのである。
 中川幹事長は、この火消しに躍起になっているが、ここまでくれば、自民党が核分裂を来たしていることは明白である、といわざるを得ない。
 こうなると、安倍の求心力どころか、総裁、総理としての統率力欠如自体を問題にしなければならなくなるのだ。
 村上新八