フセイン元大統領は、イラクの法廷で、大統領時代のフセイン狙撃事件で140名以上を処刑した罪によって死刑を宣告された。
 フセインの罪状は、クルドの村をサリンで攻撃した件など、まだまだ残っており、これで終わったわけではないが、
この死刑宣告を機にスンニ派はテロ攻勢を強めるであろう。
 最近、テロの標的をシ−ア派から米兵の狙撃に転じてきているイラクのテロ勢力は、米国の中間選挙で、イラク問題で、共和党の旗色が悪いことを知っているから、更に米兵狙撃を強化して、米国民の厭戦感を煽ろうとするであろう。それによって、民主党の米軍のイラク撤退機運を強める作戦なのだ。
 その結果、イラク駐留米軍が減ったら、次ぎの作戦、つまり、シ−ア派攻撃を強化し、イラク全体を内戦化させる行動に出るのだろう。
 こうして、イラクがアフガン化してしまうことが最も心配なのだ。
 これを防ぐ民主党の知恵はあるともおもえないが。
 村上新八