5日のNHK日曜討論で、自民党二階国対委員長は、麻生外相や中川政調会長が再三にわたって日本の核武装論議を唱えていることに関して批判した。
 日本には「非核三原則」という国是があるのに、内閣や与党の中枢にある人が何度も核武装論議の必要性を説くというのは、問題である。そういうことを繰り返していると、任命者の責任も問われかねなくなる、と言うのである。これは全く正論である。
 これに対して、中川昭一は、「北朝鮮の核武装に対する意志と能力が充実しつつあると言う脅威に対して何も議論しなくてよあのか」と反論している。 これはおかしい。
 これは、日本は日米安保で、「米国の核の傘の下」で守られてきた、という事実も否定する論議にもなるのだ。
 安倍は、一議員が言っていることで、言論は自由だから、と傍観する発言をしたているが、与党や内閣の中枢にある議員の発言は一議員と片付けることは出来ない。
 安倍の代弁をさせている、とみられても仕方あるまい。とすれば、これは政局問題だ。 

 村上新八