"GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> wrote in message 
news:eibaju$fhu$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp...
> 教員に関しては週休2日はやめるべきです。そもそも教員は
> 夏休みや冬休み、春休みもあるのですからそれを考慮して
> 週休2日はやめて授業時間削減前の原状に回復すべきと
> 思います。

このあたり、一般社会の人はそう思っているようですが、相当誤解されてます
ね。
「夏休みや冬休み、春休み」というのは生徒は休みですが、教員は休みではあ
りません。
たしかにかなり以前は、教員は職場を離れて研修できるというような規定によ
り、これらの休業期間に学校に行かずに研修する(実際に研修しているかどう
かはともかく、研修扱い)ことが認められていましたが、近年の学校では、通
常の勤務時間通りに毎日出勤することが強要されており、用事があろうとなか
ろうと、1日学校に缶詰にされています。
昔は、研修扱いで(もちろん自費でですが)外国の史跡めぐりの旅行を夏休み
にするということも可能でしたが、ここ数年はそのようなことも一切禁止され
ています。旅行するならたとえ自分の研修目的であっても、休暇をとる必要が
あります。昔は旅行会社が教員目当てに夏休みの海外研修旅行などというパッ
ク旅行を販売したりしていましたが、そのようなことは不可能になってしまい
ました。
また、特に「春休み」というような時期は、学年終了後の後始末と新学年始業
の準備で、学校内は多忙を極めており、生徒が想像するように教員が暇である
わけではありません。学年終了後の指導要録の作成(個々の生徒のその一年間
の成績・欠席・特別活動等の記録を記入する)、教室移動、ロッカーや下駄箱
の移動、時間割作成、教科書の準備、新しい出席簿の作成、新入生受け入れの
準備と入学式準備、教員の離任・着任への対応、校内の清掃、等々、やること
は山ほどあり、「休み」といえるようなものではありません。
昔は「教員は夏休みがあるからいいな」と教員になる人もいたようですが、現
在ではそのような期待をして教員になるとまったくアテがはずれたということ
になるでしょう。
GONさんのような見方は、教員は授業だけやっているもの(たしかに生徒の目
から見るとそういう側面しか見えない)という感覚から来ていると思いますが、
実際には各種の事務的な雑用(最近はめったやたらに作成しなければならない
書類が多い)に忙殺されています。学校にも事務所というものはありますが、
学校の事務というのは給与の計算と予算執行の実務をしているだけで、事務所
で発行される書類(成績証明書など)も書いているのは教員です。本来なら、
授業準備の教材研究などに十分な時間があてられるべきなのに、授業準備の時
間などそっちのけです。そういうものが必要だということは教育行政当局には
理解できないらしく、教員は授業は準備が無くてもできるものと思いこんでい
るようです。
各都道府県により多少の相違はあるでしょうが、教員の「夏休みや冬休み、春
休み」というのはそういうものです。