Kanon 第4話
携帯@です。
「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」DVDの最終巻がアマゾンから届きました。
後で記事を投稿する予定ですが、とまりちゃんが突然言い出した台詞にびっくり。
いくら何でも飛躍が過ぎます>とまりちゃん。
……と余談はさておき、
Kanon第4話「休日の奇想曲(カプリース)〜caprice〜」について雑感など。
^L
●全体を通して
サブタイトルの奇想曲は、Wikipediaで調べると「自由で気まぐれ、軽快な器楽
曲」となっています。奇想曲は狂想曲とも言うようで、そちらを調べると特定の出来
事に対して人々が大騒ぎする様子(多くの場合、本質を見失っていた議論になってい
たことを皮肉って使われることが多い)となっているので、ストーリーの流れとは関
係無い、あゆと真琴の大騒ぎ……ということは無いと思いますが。どちらにせよ、あ
ゆと真琴のドタバタのことを指して居るのだと思います。
今回は、東映アニメーション版の第1話の祐一とあゆの約束の回想、第3話のあゆ
と秋子との出会い、置き去りにされたノートを学校に取りに行った時の舞との出会い
に加えて、恐らく前作には無い、あゆと真琴の出会い、学校に弁当を届けに行った祐
一などの話を加えたエピソードでしょうか。東映版でも舞のエピソードはかなり話数
を使って丁寧に描かれていた印象を受けるのですが、本作はかなり話を引っ張ります
ね。
ゲームの方をやっていないので判らないのですが、真琴とあゆのやり取りの辺りは
祐一視点のゲームではあるんでしょうか。秋子さんや名雪にはあまり遠慮しない真琴
が、何故かあゆには遠慮したり、あゆの方も真琴のことを随分と気にかけている様子
だったのが印象的な話でした。
……でも本当に印象的だったのは名雪の赤ブルマ(ぉぃ
●アバンタイトル
「夢には終わりがある。どんなに楽しい夢も、どんなに怖い夢も。暖かい布団の中で、
お母さんに揺り起こされて、夢は途切れる。ずっとずっと変わらない朝の風景。だけ
ど今は、夢に終わりが無くなったのは、いつからだったろう」
●たい焼きの由来
祐一「じっと見られても困るんだけどな」
あゆ「……」
祐一「もしかして、生き別れの兄にそっくりだとか?」
あゆ「……」
祐一「じゃあ、俺、そろそろ帰るから」
今回の冒頭は、7年前の祐一とあゆの出会いの回想から。この回想は、第1話のラ
ストシーンに出た回想の続きということかな。
泣いていたあゆを連れて走って逃げて来た祐一。7年前と今とでは連れて行く主体
が逆。
泣いていた理由を聞いても答えようとしないあゆを置いて、その場を去ろうとする
祐一。当時から性格はあまり変わってないんですね^^;;;;
その時、お腹を鳴らしたあゆ。
腹が減っているのなら、何か買って来てやるよという祐一。
好きな食べ物を聞かれたあゆは、たい焼きと答え、祐一はそれを買いに走ります。
毎回のように出て来る市電。ラッピング広告が毎回違うのですが、今回は長森牛乳。
森永牛乳が元ネタということでしょうか。札幌市電がラッピング広告を認めたのは最
近の筈…と思って調べたのですが、1998年からということなので、7年前でも大丈夫
ですね。
●僕、左利き
あゆ「しょっぱい」
祐一「それはさっきの涙の味」
あゆ「でも、美味しい」
(中略)
祐一「ん」
あゆ「また、たい焼き食べたい」
祐一「そんなに気に入ったのか?」
あゆ「うん」
祐一「又一緒に食べるか?」
あゆ「うん」
祐一「それなら、明日の同じ時間に、駅前のベンチで待ってるから」
あゆ「嘘、つかない?」
祐一「つかない。絶対来るって」
あゆ「約束」
祐一「ああ、約束だ」
あゆ「指切り」
祐一「指切りなんかしなくても、ちゃんと来るって」
あゆ「うぐ…指切り」
祐一「ほら」
たい焼きを祐一が買ってくるまで、ちゃんと待っていたあゆ。
たい焼きは焼きたてが一番だからな。あゆが祐一に言った台詞ですが、元々は祐一
があゆに言った台詞だったんですね。
それにしても、口元だけでなく、口の中のたい焼きまで作画しているとは。
そろそろ帰るから、という祐一の袖を掴んで引き留めるあゆ。
祐一は、あゆに明日の同じ時間に、駅前のベンチで待ってるからと約束します。
あゆの要望で指切りした後で二人は別れます。あゆが昔のように、と言っていたの
はこの時のことですか。
最初、あゆが左手を出しかけて右手を出しますが、これはあゆが左利きだからとい
うことなのでしょう。前回、あゆが指切りをしようとした時、左手の手袋を取りかけ
て右手の手袋を取ったシーンが謎でしたが、利き手の問題だったのか。細かい演出。
あゆと別れた後で、名雪を待っているという約束を思い出した祐一。
この時は家に帰らず待っていた名雪に「嘘つき」と言われてしまいます。
状況が繰り返しているんですな。
●復讐未遂
祐一「何やってんだ? お前は」
真琴「え!? 何って…その…」
祐一「俺に仕返ししに来て、失敗したって所か」
真琴「そ、そんな事無いわよ」
祐一「じゃあ、何か? その蒟蒻は夜食か?」
真琴「こ、これ? そ、そう」
祐一「じゃあ、食べろ」
真琴「い、今?」
祐一「食べようと思ってたんだろう?」
真琴「あう…」
祐一「美味いか」
真琴「味がない」
祐一「どうした? べろっと行けよ」
ベッドに横になっていた祐一。
祐一の部屋に蒟蒻を持って侵入しようとした真琴の手にはコンニャクが。
祐一は真琴がコンニャクを落とす直前に起き上がり、真琴は吃驚。
# ゲームで真琴エンドにするためには、ここで敢えて受けないといけないみたいです
# が。
昨日の晩、コンニャクを背中に投入された復讐ですか。それが判った後の祐一は意
地悪です。
騒ぎを聞いてやって来た秋子さんは、真琴がコンニャクを食べていると聞くや、何
か作ってあげるからと言います。全然お腹が空いていなかった真琴、自業自得です。
# 前回、おでんを食べた後でもお腹が空いていたというエピソードがあったのですが、
# その時はそれだけお腹が空いていたということでしょうか。
前作の第4話でも真琴が同じ悪戯をしようとしていて、その日に魔物と戦う舞を見
ていた祐一を吃驚させていたりもしました。これを観た時、どうしてコンニャク?
…と思ったのですが、前作では原作のゲームのエピソードが冷蔵庫のシーンだけ改変
されたからということなのかな。
●胸焼けには…
祐一「おはよう、真琴」
真琴「あう…」
祐一「お前の朝の挨拶はあう…なのか?」
真琴「胸焼けがずっとおさまんないの」
祐一「夜中に食い物をねだったりするからだ」
真琴「ねだってなんか無いよ! あれは祐一の顔に…」
祐一「俺の顔が何だって?」
真琴「あう…。う〜今に見てなさいよ!」
翌朝。前作ではとっとと出していた引っ越しの荷物、未だに箱から出していなかっ
たらしい。あの程度の荷物なら、直ぐに出せそうな気もするのだけど。
真琴、出された夜食はきちんと食べたのね。
●世間は成人式
祐一(陸上部の部長か。どんな顔してやってるんだろうな)
出かけるという秋子さん。買い物ついでに陸上部の練習に出かけた名雪に弁当を届
けるということで、祐一が名雪に弁当を届けることに。
学校に向かう川沿いの道を歩く祐一の横を着物姿の女性が通り過ぎて行きます。成
人式に向かっているということなんでしょうね。
成人の日は1月第2月曜日(ゲームが出た当時は成人の日が1月15日でしたが)で
すが、あれ? 昨日祐一は学校に行っていたような。
成人式を成人の日に行っていない可能性もありますが、今回の最後の方で名雪が明
日の宿題の話をしているので、翌日も学校の筈…。京アニ版Kanon、スケジュールが
現実と比べて整合性が取れない……。
ところでふと気が付いたのですが、平成14年の調査では北海道の高校は三学期(今
は二学期制に移行した学校が多いみたいですが)の始業式は1月19日に行われるよう
です。東北も青森、秋田、岩手は始業式が始まる時期は東京より遅くなっていますね。
Kanonの舞台は北国なのに1月8日が始業式のようですが。
●走っても胸が揺れません
祐一「随分、立派な建物だよな」
名雪「この学校。部活に力入れているから」
祐一「頑張ってるんだな」
名雪「大会、近いし」
高校の体育館を訪れた祐一。
前作では練習シーンは校庭でしたよね。雪国なのに。
ポニーテールで赤ブルマの名雪が素敵です。
●朝が弱いのは生まれつき
香里「名雪はね。あたしはちょっと、家にいたくないだけ」
祐一「親と喧嘩でもしているのか?」
(中略)
香里「あんまり名雪を困らせたりしたら、駄目よ。あの子のお陰でクラスに馴染んで
いるんだから、感謝しないと」
祐一「確かに」
香里「名雪って、ノホホンとしているようで、結構無理するとこもあるから、気をつ
けてあげてね。部活も毎日くたくたになるまでやってるし」
祐一「うーん、あいつが良く寝るのには、そういう理由があったのか」
香里「あれは生まれつきだと思う」
祐一「だよな」
暫し名雪の練習姿を見学してから、帰ろうとした祐一は校門の所で香里と出会いま
す。
家に居たくないのは、前作を観ていれば判りますが、栞が家にいるからでしょうね。
本作ではそもそも未だ姉妹であることすら判ってはいませんが。
前作では祐一は転校を繰り返していて、その何処でも馴染めなかったけど、この学
校では名雪がいるだけマシみたいな話をしていましたが、本作では香里がその話をし
ていますね。そもそも、祐一が転校を繰り返しているという話自体、未だされていま
せんが。
名雪がのほほんとしているようで、結構無理をするところもあるという香里。そう
だったのか。
●何て人の良い親父さん
祐一「全然そんなこと無いぞ。あ? 今日も食い逃げして来たのか?」
あゆ「違うよ! これはさっき、たい焼き屋さんのおじさんがくれたの」
(中略)
祐一「ああ。月宮あゆ。俺の知り合いです」
あゆ「宜しくお願いします」
秋子「え? 月宮…あゆちゃん?」
商店街で秋子さんに出会った祐一は、米屋さんで購入した米袋を運ぶ手伝いを。
その時、またまたあゆが登場。今日は抱きつこうとして勝手に転んでしまってます。
祐一以外の第三者に対しては、やけに丁寧です>あゆ。
たい焼き食い逃げ犯罪度が減少している本作。今日はとうとうたい焼き屋さんにた
い焼きを貰っています。祐一が突っ込むまでも無く気が良さ過ぎです>たい焼き屋さ
ん。
祐一からあゆのことを紹介された秋子さんは、前作(第3話)と同様にその名前に
思い当たる節があるようです。また、秋子さんのことを俺が居候させて貰っている家
主さんと紹介した祐一。前回、俺は家族だと真琴に言っていなかったか?
祐一が今日はもう帰り、引っ越しの荷物を片づけないといけないと聞いたあゆは、
手伝って上げると言い出します。昨日の捜し物のお礼だと。
●前から後ろから
祐一「やけにしおらしいな。何時もみたいに、顔面から突っ込んで行くのかと思っ
た」
あゆ「そんなこと滅多にしないよ!」
……今度は背中から転んでしまいましたか。
祐一の引っ越し荷物の片づけを手伝うという名目で、家にやって来たあゆ。
前作では確か朝、家の前で会ってからという理由で朝食の場にいきなりいましたね。
そう言えば。
あゆのことを上からこっそりと覗き込んでいた真琴に、降りて来て挨拶するように
言う真琴。あゆに人見知りするのは何でかな。
●力の無いあゆ
真琴「ん」
あゆ「そうだ!」
真琴「何…」
あゆ「食べる? たい焼き」
真琴「良いの」
あゆ「ちょっと冷えちゃったけど、良かったら」
真琴「はむ…。甘い」
あゆ「甘いのは嫌いだった?」
真琴「でも、美味しい」
ついでだからということで、真琴も引っ越しの荷物を運ぶのを手伝わされることに。
あゆも真琴も力は祐一には遠く及ばないとはいえ、本当に力無いな…>真琴。まぁ、
正体が正体だけに、仕方が無いのかもしれませんが。
あゆと真琴の交流シーンって、前作ではあんまり無かった部分の気が?
それにしても、男として女の子に自分の荷物を全部見せて平気なのか>祐一。
●片づけ終了
祐一「お前も真琴も荷物をひっくり返してばっかだったけどな」
あゆ「うぐぅ。でも、少しは役にたったでしょう」
祐一「ハハ…。ああ、お陰で助かった」
あゆ「良かった。手伝うって言ったのに役に立たなかったら、僕、嘘つきになっちゃ
うもんね」
あゆと真琴が荷物をひっくり返したりもしながらも、荷物の整理は無事終了。
ダイニングで珈琲とカステラで休憩するあゆ達。しかし真琴は疲れたと言って出て
来ません。あゆとうち解けたと思ったら、まだ遠慮しているのかな。
あゆに捜し物は見つかったのかと聞く祐一。秋子さんは、早く見つかると良いわね
と言います。
●バイバイ
あゆ「真琴さんにも挨拶したかったんだけど…」
祐一「きっと、昼寝でもしてるんだろう」
夕方になり、帰ることにしたあゆ。
真琴に挨拶したかったと気にするあゆ。秋子さんは、また何時でも遊びにいらっし
ゃいねと気を遣ってます。
出て行くあゆを二階から見ていた真琴。あゆは真琴に気づくと手を小さく振ります。
真琴も小さく手を振り、それに気づいたあゆは更に大きく手を……。
前作にはありませんし、ゲームは多分祐一視点だと思われるので、こんなエピソー
ドは無かったのでは。あゆが真琴のことを気にしている理由は良く判りませんが、良
いエピソードだなと感じました。
●名雪が言い出したことなのに
祐一「お前のノート?」
名雪「貸してあげたでしょ。前の学校より授業が進んでるからって」
祐一「うーん。ああ」
名雪「思い出した?」
祐一「学校に起きっぱなしだ」
名雪「えー。困るよ。宿題しなきゃならないのに」
祐一「悪い悪い。明日学校で返すから。じゃ」
名雪「じゃ、じゃないよ」
祐一「じょ」
名雪「じょでも無いってば」
夜。祐一の部屋のドアを叩いた名雪に対していきなり「マッサージでもしてくれる
のか」と言い出す祐一、何を考えているのでしょうか^^;;;;
名雪は祐一に貸したノートを返して貰いに来たのだが、祐一はそれを学校に忘れて
いた。結局、祐一は夜の学校にノートを取りに行くことに。
ノートが無いと宿題が間に合わないと散々言った割に、祐一がノートを取って来い
と言う訳だなと言うと、そこまでは言わないけどと言い、学校開いてないとか外寒い
よとか止め始める名雪が何となくおかしいです。
前作では割と素直に祐一がノートを取りに行くと言い出すのですが(その前に真琴
を財布泥棒と疑って誤解だったというエピソードがあり、外に出たかった、という理
由付けもされてましたね)、こちらでは取りに行くと言うまでが長いですね。
●深夜の学校で…
祐一「あー。凄い星だな」
本日二回目の登校となった祐一。空は晴れていて星が綺麗。
学校は普通、セコムか何かと契約していて、侵入したら忽ちばれてしまいそうです
けど、何故か鍵が空いている窓からあっさりと祐一は侵入に成功。
ノートを無事に回収して来た祐一は、帰り際に廊下で剣を持った少女=舞と出会う
のですが……。前作では第3話で出会い、魔物のことも祐一は知るのですが、舞のエ
ピソード、随分と引っ張りますね。
●次回予告
舞「私は、魔物を討つ者だから」
祐一「ちみ、退学ね。とか言えるぞ」
名雪「したくないよ。そんなの」
真琴「魔物を討つ者魔物を討つ者魔物を討つ…」
あゆ「秋子さんって料理得意なんだね」
祐一「その内、特製ジャムを食ってみると良いぞ」
祐一「何か、食べたいのか」
栞「祐一さん、本当にお兄ちゃんみたいです」
真琴「フム…」
真琴「殺されるかと思った…」
舞「おいで」
魔物たちの小夜曲(セレナーデ)
〜serenade〜
早口言葉を言わされて舌かむ真琴が可愛い。
では、また。
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