デンマ−クの新聞でイスラムの預言者ムハンマドを漫画化したことを怒ったイスラム教徒がデンマ−クの政府公館を焼き討ちした事件があった。
 同国のイスラム団体が、同新聞を相手取って起こした漫画化に対する損害賠償請求告訴に対して、デンマ−ク地裁は、「漫画がイスラム社会を故意に侮辱したことにはならない」として請求を棄却した。
 これは、偶像化を禁じているイスラム教に対する認識が不足している判決であり、遺憾である。
 賠償すべきような損害は発生してはいないと思うから、損害賠償請求の棄却はよいが、イスラム教徒の心情を配慮して、異教といえども、その尊厳を重んじて、その漫画を破棄させ、今後の漫画化を禁止するくらいのことは付け加えるべきであったと思う。
 もし、キリストが漫画化されたら、キリスト教徒は怒るであろうが、それと同じなのだ。
 村上新八