北朝鮮の経済統計は一切ないが、同じ民族でも、北朝鮮と韓国では経済、生活水準でも、雲泥の差がある。
 この原因は、ひとえに、独裁者金日成、金正日親子の二代に亙る大失政にあるのだ。 

 韓国と前後して、日本と講和条約を結んで、経済支援を得て、経済振興に取り組めば、韓国並みの経済発展はできたはずである。
 そのような道を選択しないで、圧政を敷き、国民の目を発展し続ける外部の世界から完全に遮断する傍ら、核やミサイル開発だけを突出させるようなことをやるから、国民を路頭に迷わせ、餓死寸前の最貧国に落ち込ませてしまったのだ。
 それでも、このバカ独裁者を守るためだけに、ミサイル発射や核実験をやって強がろうとしている。
 中ロもこのような体制を良しとして、庇っているのではない。金体制が崩壊して、大量の難民が押し寄せてくるのが困るからだけなのだ。北朝鮮という汚水溜りを、そこにとどめて、自分のところに流れ込まないようにするためだけなのだ。これでは友好国とはとても言えまい。
 可哀想なのは北朝鮮国民である。国民が可哀想過ぎる。この国民を何とか救う手立てを第一に考えて、金正日打倒の声を上げねばならないのは、在日北朝鮮人ではないのか。それも北朝鮮にいる親類が強制収容所送りの報復に遭うことを恐れて動けないのであろうか。
 村上新八