自主憲法制定と矛盾する米軍基地強化
安倍の政策は曖昧なままだが、彼が重点を置いているのは、祖父岸信介以来の自主憲法制定と教育基本法改正だ。
敗戦後60有余年経過しているが、軍事的には日本は未だに米軍の占領下にあるようなものである。これは、米第一軍団指令部の厚木進出に見られるように、米軍のトランスフォ-メ-ションに伴って、ますます強化され、恒久化されようとしているのである。
安倍の目指す自主憲法とは、現在のGHQからの押し付け憲法を廃して、日本が自主的に憲法を制定しようとするものだが、現在のように、日本がアメリカの世界戦略の前哨基地と化している状態を是認する形での憲法を制定して、どこが自主と言えるのだろうか。
安倍にはそれを変えようとする意思は毛頭ないし、米国の従属国化を追認する憲法にならざるを得ないからである。
来年夏の参院選は、まさに憲法制定を巡る関が原である。ここで民主党を中心とした野党が過半数をとらないと、安倍流の米国従属の復古憲法が日の目をみることになるのだ。
有権者はそれを分かっているのだろうか。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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