日米軍事同盟の強化とはまたなんと陳腐な言い草か。そんなことをして何の
改革ぞ。ますます悪くなるだろう。そもそも改革が何故必要になったかは、
日米機軸に頼りすぎる政策運営のまずさにあったとしか言いようがない。

だいいち日米同盟があるから、日本が北朝鮮から攻撃された場合、米国が守
ってくれるなどというのはたわけた雑言である。
北朝鮮が日本を攻撃したとする。日米同盟がないからといって米国が黙って
いると思うか。そんな米国でもあるまい。北朝鮮攻撃の口実を常に虎視眈々
として狙っている米国ではないか。
無論、攻めてくる相手が北朝鮮でなくても結果は同様である。

21世紀において我等日本国民の歩むべき外交方針は、

① 日米軍事同盟からの脱却(当面は駐留なき安保)を図る。
② 民主化に名を借りた内政干渉を排し、各国はそれぞれ自国の政治体制を
  他から干渉されずに自己決定することを認め合う絶対的内政不干渉原則を
  強調しつつ、すべての国との多面的外交関係を展開する。
  互いに啓蒙し合う多角的信頼関係を築くよう各国に呼びかける。

ということでなければならない。斯くすることにより、日本への尊敬度が高
まると同時に、国際社会の秩序ある平和関係の樹立が可能となるのである。