中国、韓国の情報によると、北朝鮮が、核兵器の地下実験実施の準備に入る兆候が見られるという。
 これに対して、韓国は「それをやったら、先のミサイル発射とは違い、厳しい孤立化を深めることになる」と警告し、中国は「それをやったら、いままでの関係は見直さざるを得なくなる」と北朝鮮の生命線である経済支援を見直すことを示唆したという。
 北朝鮮が核実験実施を決定したということではないが、各開発が進んで、実験をやれる段階にあるとしたら、金正日は強行するだろう。
 孤立化はいまでもしているし、アメリカが武力攻撃を仕掛けてくる余裕はない。中国が支援を打ち切る勇気もない。なし崩しに核保有の実績を積み上げてしまえば、インドやパキスタンのように、ずるずると自然容認ということになると読んでいるからである。
 イランもこの北朝鮮の動きに勢いを得て、ウラン濃縮継続は続けるのであろう。石油が高騰している今日、イランを経済制裁することはできるわけがない、と踏んでいるからである。
 こうして、世界の核拡散は連鎖反応的に加速されるのであろう。次ぎは韓国、台湾、シリアかも知れない。
 村上新八