Re: 2006春の最終回寸評
忘れた頃に猫間です。
In article <Jos0g.1$Q02.70@newsall.dti.ne.jp>
tetsutaroさん wrote:
> てつたろです。
>
> 第4四半期(4Q=1月〜3月)末(=3末)頃に終了したアニメの寸評です。
そこから更に4ヶ月、録り溜めていたものをどうにか切り崩しました(汗)
#今更なので投稿しないことも考えたのですが、書きかけのテキストファイルが出て
#きたので、それに追記して投稿することにしました。
> それでは、以下「寸評」の本編、はじめます。
> ・今日からマ王! 09:00 NHKBS2BS 11
主観的評価/4
表面上はギャグの比重が高いのに深いところでは痛烈に心を打つ、見事な作品でした。
> ・蟲師 27:50 フジ 8ch
主観的評価/5+
BSフジ放送分を含めた評価です。
地上波放送分から続けて見たわけですが、クオリティの高さはトップクラスのまま。
映像、音楽、効果音。それらを組み合わせた演出。
いずれも文句の付けようがありません。
1話1話の物語が素晴らしいだけでなく、通して見ることでギンコの人生を垣間見れる
シリーズ構成も見事でした。
> ・焼きたて!ジャぱん 19:00 テレ東 12ch
主観的評価/4-
このアニメほど著作権ギリギリな作品にはそうそう出会えないだろうな。
そういった意味では語り草になっておかしくない作品ですが、自分の周囲ではあまり
言及する人がいなくて、少し寂しいです。
> ・陰からマモル! 26:50 テレ東 12ch
主観的評価/3+
思ったより楽しめた、というのが正直な感想。
一部に嫌な演出が見受けられたので、余り高い点数は付けたくないのですけれど。
> ・ふしぎ星の☆ふたご姫 10:00 テレ東 12ch
主観的評価/3
振り返ってみると話のつじつまが合ってないような気がしますが、細かいところに
突っ込むのはこの作品の楽しみ方ではないと思うので気にしな〜い気にしな〜い♪
> ・機獣創世記ゾイドGENESIS 08:30 テレ東 12ch
主観的評価/5
大満足。
前半は諸国を旅する冒険活劇、後半からはディガルドとの戦いを描いた戦記物語。
そのどちらが欠けても、この作品は成り立たなかったでしょう。
前半で各地を見て回ったことが後半でのルージの行動に説得力を持たせ、そして、
序盤から張り巡らされていた伏線が終盤で見事に繋がって迎えたクライマックス。
もちろんツッコミどころはありますが、総じてみれば綺麗な終わり方でした。
ミィ様たち主要キャラの後日談が見られなかったことだけが唯一の心残りです。
ミィ様&コト姉を前面に押し出して「萌え」の方面に攻勢を仕掛けてきたことも
結果的にははOK。
何でも丸焼きツンデレ姫のミィ様。操縦時の前傾姿勢がエロいと評判のコト姉。
早朝から入浴シーンを披露するフェルミ姐さんまで加わって、この作品はどこに
向かってしまうのかと一時は心配になりましたが、振り返ってみれば、ほど好い
バランスだったと思っています。
#まぁ、放送終了後にまで新曲を発売するのは蛇足な感じもしますけど。
あと、個人的にはザイリンさんがヤバいくらいに素敵過ぎて大好きです (^^ゞ
> ・金色のガッシュベル!! 09:00 フジ 8ch
主観的評価/3
どうにかして伏線を回収しようという意図が垣間見える終盤戦でした。
回収した伏線が新たな展開を導くような作りになっていないので、本当にただ回収
しただけになってしまったのが残念です。
原作が続いているので休止期間を挟んで再開という手段もあったと思うのですが、
回収してしまった伏線を再利用できるとも思えず、続編を作ることも難しくなって
しまいました。
> ・よみがえる空-Rescue Wings- 25:30 テレ東 12ch
主観的評価/5
見ていて辛くなるアニメは数あれど、この作品はリアルに痛い。
あくまでフィクション、架空の物語にも関わらず、現実味を伴った鈍い痛みが
心をえぐります。
失われていく命に打ちひしがれ、それでも生き続ける人々。
彼らの生き様を真正面から淡々と描いたこの作品、間違いなく傑作でしょう。
「ひょうたん島」を聞く度に、自分はきっとこの作品を思い出します。
> ・うえきの法則 18:30 テレ東 12ch
主観的評価/4
能力者同士で才を奪い合うという序盤のルールが重大な意味を持ってきた最終決戦。
何らかの奇跡で植木を救うのではなくルールの範囲内で植木を生き残らせた最後の
オチが素敵でした。
『金色のガッシュベル!!』が最後に奇跡の力押しで解決したのとは対照的です。
> ・アカギ 24:50 日テレ 4ch
主観的評価/4
アカギの狂気じみた駆け引きの描き方が本当に素晴らしかったです。
対戦相手も素敵な狂人っぷりでした。
> ・ガンパレードオーケストラ 26:40 テレ朝 10ch
主観的評価/3
> なんだか、「オーケストラ」を自称する割には纏まりがないなぁ。
同感。
白・緑・青の各章の関連性がほとんどないので、オーケストラと言いつつ
管楽器・弦楽器・打楽器が別々の曲を演奏しているような印象です。
> # 「青」など、幻獣は過去の話にしか登場しなかったのですが、
> # こういうのも「ガンパレ」として「あり」なんでしょうか。
ゲームの「青の章」では天体観測で黒い月の正体を探るというストーリー展開も
あるらしいので、できることなら、それをアニメで見たかったです。
「白」も「緑」も、肝心な部分はアニメで描かれていないので、結局、アニメは
ゲームの宣伝に過ぎなかったのだと認識しました。
#アニメで先にネタバレしてしまうとゲームが売れなくなってしまうでしょうから、
#ゲームの発売後にアニメ化という流れの方が良かったな。
##実際ゲームは遊んでいないので詳細は分からないのですが。
> ・甲虫王者ムシキング 18:00 テレ東 12ch
主観的評価/4-
ターゲットとするべき視聴者層を掴み損ねたためかストーリーが迷走していた感が
ありますけれど、概ね満足できました。
> ・かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 25:30 テレ東 12ch
主観的評価/4-
テレビアニメとして終わってないのだから、点数を下げざるを得ません。
> ・IGPX 26:40 テレ朝 10ch
主観的評価/4
これも『かしまし』と同様。終わってない。
もっとも、CGで描かれたマシンの動きには目を見張るものがあったので、
それだけでも一見の価値はあったと思っています。
#一見の価値ですから、繰り返し見る価値は……
> ・BLACK CAT 25:25 TBS 6ch
主観的評価/3+
評価のほとんどをイヴたん一人で稼ぎ出したのは言うまでもなく。
> ・舞乙HiME 25:30 テレ東 12ch
主観的評価/5-
燃えと萌え、笑いと涙、それらが一つにまとまって、しかも、それらが絶妙に
調和していました。
シリーズの前半は『舞-HiME』との比較論で楽しんでいたことは否めませんが、
後半からの怒涛の展開は『舞-乙HiME』として素晴らしい作品に仕上がっていた
と思います。
> ・びんちょうタン 25:55 TBS 6ch(他)
主観的評価/4-
ストーリー的なものまで求めてしまうと不満が残りますが、環境アニメとしては
文句の付けられない作品でした。
> ・REC 25:55 TBS 6ch(他)
主観的評価/4
意外なほど真面目でリアルなラブストーリーで好印象でした。
原作ではドロドロした展開になっていると聞いて怯えていましたが、アニメでは
松丸と赤の2人に関係に話を絞っていたので、単なる杞憂に終わったようです。
> ・ソルティレイ 26:40 テレ朝 10ch
主観的評価/5
序盤ではソルティがロイの娘だろうとしか考えられず、どうやってその結末まで
持っていくのかと思いながら見ていました。
しかし、ストーリーは二転三転七転八倒。最終回直前にまで急転直下の展開。
にも関わらず、最後はきっちり締めて見事に大団円。
感動をありがとう!
> ・ロックマンエグゼBeast 08:30 テレ東 12ch
主観的評価/3
最終回を迎えたのに感動が薄かったのは続編が決まっていたという理由だけでは
ないよなぁ。トリルに感情移入できなかったのが敗因だろうか。
アイリスの分で多少は加点しますが、前のシリーズで終わっておけば良かったと
いうのが正直な気持ち。
結局、続編『BEAST+』は見ていません。
> ・交響詩篇エウレカセブン 07:00 TBS 6ch
主観的評価/4-
終盤はともかく中盤の中だるみは否めません。
長期シリーズには評価を甘くしたいのですが、この作品では逆に評価を下げます。
> 色々な用語が氾濫し、大半は放映中に解説されずに終わった感が
> ありますが、そんなものはこの際無視!
> この話の肝は「謎解き」ではなく「恥ずかしいレントン」です。(断言)
それは同感(笑)
> ・LEMON ANGEL PROJECT 26:15 TVK 42ch(他)
主観的評価/3+
最後の歌が良かったのでプラス評価。
キャラが立ってきたと思い始めた途端にクライマックスに突入してしまったので、
1クールで終了というのは少々もったいなかった気もします。
作画が崩れている場面が多々あったので長丁場になると危険だったとは思いますが。
> ・しにがみのバラッド 24:30 WOWOW BS5
主観的評価/4
全6話にしてはシリーズ全体のまとまりが弱かったものの、一話一話はとても
良いエピソードの連続でした。
> ・半分の月がのぼる空
主観的評価/5-
自分は最終回を観る前に、病気が治ればハッピーエンド、手術に失敗すればバッド
エンド、どちらでもなければ俺たちの闘病生活はこれからだ!エンドと、3種類の
結末を想定していました。
ところが、実際の最終回は想定外の第4の結末でした。
明るく照らす満月でも、闇に溶ける新月でも、薄雲に隠れた朧月でもない、まさに
半分の月のような結末。
一見すると「俺たちの闘病生活はこれからだ!エンド」のようですが、違います。
何故なら、裕一と里香は既に「闘病」の段階を終えてしまっているのですから。
夏目による手術が成功し、里香は病気との闘いに勝った。勝ったのです。
ただ、その勝利で得られたものが、病の完治ではなく、小康状態という短くて長い
時間だけだった。
たとえ生存率が低くても勝ち得た時間を裕一と共に歩めるのだから里香にとっては
ハッピーエンド。
一方で、里香に先立たれることになる裕一にはサッドエンド(哀しい結末)が約束
されてしまった。
ただし、どんなに哀しい結末であっても、バッドエンド(悪い結末)ではない。
里香と過ごせるであろう不確実な時間、裕一は里香の幸せを感じられるのだから。
里香のツンツンっぷりが可愛かったことや、ゼブラマスクなどのギャグも個人的に
好印象ですが、それ以上に、胸が苦しくなるほど心を打たれた物語を、自分は高く
評価したいと思います。
> ・パピヨンローゼNewSeason 27:00 MXTV 14ch(他)
主観的評価/3+
冗談ネタが本当にアニメ化しただけで満足です(笑)
せらむんパロディが陽の目を見る機会が来ようとは。
『MUSASHI』に匹敵するような出来のアニメでしたけれど、元からネタアニメなので
作画の悪さもコマ落ちも大目に見ます。
シーンが背景画に差し替えられたり、セリフが消されたりしていた修正も、電波に
乗せるには難しかったのだと納得しています。
> ・かりん 24:00 WOWOW BS5
主観的評価/4
落ち着くべきところに収まった、ハッピーエンドの王道と言えるような結末でした。
作画も良好。総じて好印象です。
では、また。
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猫間 鈴秋 / NEKOMA SUZUAKI
mailto:nekoma@mvj.biglobe.ne.jp
http://www5e.biglobe.ne.jp/~nekosuzu/index_n.htm
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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