先進国は分担して中東の戦乱を止めよ
レバノンでのイスラエルとヒズボラの戦闘は一層激しさを増している。双方の犠牲者は、その戦力の差を反映して、イスラエルは二桁に対してレバノンでは三桁に達している。しかもその犠牲者の殆どは子ども、女性を含む民間人なのだ。これは、国際法違反の虐殺行為である。
イスラエルの裏には米国が、ヒズボラの裏には、米国が敵視しているシリア、イランが控えている。
米国はライス国務長官をイスラエルに送ったが、基本的にヒズボラをテロ視する米国は、イスラエルによるヒズボラ殲滅を期待しているから、イスラエルは攻撃をやめないのだ。その間に民間人の犠牲が増えていくのだ。世界がこれを座視することは許されない。
イスラム教国が多いASEANでも、イスラエルに出稼ぎの多いフィリピン、タイや経済関係の深いシンガポ−ルの反対で、イスラエル批判の声明を出しあぐねている。
このように複雑に利害が絡み合っているこの問題を解決するのは、容易ではないが、停戦させるくらいは難しくはないはずである。
そのためには、たとえばロシア、中国がイランを通じてヒズボラに、英仏が米を誘ってイスラエルに停戦を呼びかけることくらいはできるはずである。国連が無力なのだから、そうでもするしかないのではないか。とにかく、一国も早く民間人の流血は止めるべきである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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