ミサイル問題をめぐっての偉中国外務次官の平城での説得は3日目に入っているのに何も進展はない。その傍ら、韓国の釜山で開催されていた50万トンの米支援についての韓朝閣僚級会議では、韓国統一相がミサイル問題を持ち出した途端に、北朝鮮代表は席を蹴って、予定より1日早めて帰国してしまった。
 中ロが、穏便な「議長声明」レベルから一段上げた「拘束なしの非難決議」に格上げしたのは、このような北朝鮮の頑なな姿勢が影響したものであろうことは確かである。
 ということは、また、「拘束なしの非難決議」くらいでは、北朝鮮の態度には全く影響を与えないことをも示唆するものでもある。
 北朝鮮が近い将来、ミサイル発射を再開でもしたら、中ロの面目は丸つぶれになるわけだが、それでもよいのか。
 村上新八