米国中心の世界がほろろぐように崩壊しつつある今日、戦争嗜好の米国も朝鮮半島
周域を大混乱に陥れるような北爆はさすがに躊躇せざるを得ないようである。

ところで印度がミサイルを発射した。このことについてのコメントは一切なかった。
日本案を巡って明け暮れる国際社会にはそんなことに関わっている暇などなかった
からといわれるのなら、イソップ物語にも似た喜劇といわざるを得ない。
そのうち、北朝鮮による拉致事件がまたまた発覚して国連が紛糾しているさなかに、
世界のあちこちで、ウラン濃縮宣言・核開発・ミサイル開発・核実験などが宣言され、
手の打ちようがない状態に陥るときがくるやも知れぬ。

印度は問題ないのになぜ北朝鮮なら大問題なのか。「北」であるがゆえに問題なのか。
北のミサイルの着水地点は、日本の領海内でもなければ日本の経済水域内でもない。
平壌宣言や六ヶ国協議での約束など個別的国際間の約定に違反する疑義は残るが、
通汎的国際法違反などにはあたらないようである。
A fool's  bolt  is  soon  shot. ひょっとして、総理大臣の予行演習を本格的に
やっていると思われる安倍一味らがとんだヘマをやらかしてしまったのではないか?

金持ちにおもねる貧乏者、エサをちらつかせれば尾を振り振り寄ってくるポチ、
強い奴の背中に隠れてしゃべることだけは一人前のオベッカ使い、そんな人間を
一人前に扱う御仁がこの世の中にどれほどいるであろうか。
米国は日本を真に信頼できる相手だと思っているのだろうか?
これら二国間に真の信頼関係があるのだろうか?
“日米機軸”……、この幻惑的呪術的な signifiant を中心とした文脈は、徐々に
幻影の彼方に押しやられようとしている。(以下次回へ)