今回の北朝鮮のミサイル発射問題で、国連安保理の制裁決議の動きに反対している中国が提案しようとしている「議長声明案」を読んだ。・ミサイル発射に深刻な懸念・発射継続示唆に懸念・北朝鮮の\    NPT脱退、IAEAの義務不履行は遺憾・ミサイルの開発、実験、配備、拡散は凍結を希望・加盟国にはミサイル開発援助はしないことを要請・北朝鮮は無条件で6者協議への復帰を要請 など、内容的には正しいと思う。しかし、これらのことはこれまでもさんざん言ってきたことばかりであるし、ただ言い置くだけで、制裁なしの「懸念」「遺憾」「希望」「要請」だけでは、北朝鮮には馬耳東風だ。 北朝鮮は、先の国連人権委の「人権問題に関する非難決議」も無視したし、「どんな取り決めも無視してミサイル発射演習はつづける」とも言っている国なのだ。そんな国に、このような制裁なしの「ふろの屁」のような議長声明だけぶつけただけでは意味も効力もない。中国のその場しのぎの誤魔化しとしか思われない。 村上新八