東京急行電鉄は、車体側面にホーム等との接触によりできたとみられる傷が付いた車
両が、10数両見つかったと発表した。田園都市線所属車両45編成のうち12編成で傷が
確認された(東京急行電鉄株式会社「田園都市線車両の車体接触痕について」2006年
6月29日)。全体の3割弱の車両で損傷していた計算になる。田園都市線に乗り入れて
いる東京メトロの計4編成でも同様の傷が見つかった(「東急田園都市線、12編成で
傷発見」読売新聞2006年6月29日)。同様に乗り入れている東武鉄道でも、1本で1カ
所の傷が見つかった(「電車17本に24カ所の傷/東急など」秋田魁新報2006年6月29
日)。
車両の傷は車体側面にあり、縦3センチ、横5-20センチの大きさである。地上からの
高さはホームとほぼ同じ110センチ程度で、車体がホームと接触した可能性が高い
(「東急線のホーム接触、他の車両にも同様の傷」日本経済新聞2006年6月29日)。
下り線(中央林間方向)を走行中、左側ホームに接触した疑いが強い。
ホームと電車の間は5 センチ以上離すよう法令で定められ、東急は各駅で6センチ以
上離しているという(長谷川豊「電車接触:車体側面にすり傷 東急、東京メトロ、
東武」毎日新聞2006年6月29日)。東急は接触した可能性が高い8駅について、速度を
通常より3割落として通過させている(「新たに15編成の電車にすり傷 東急田園都
市線」朝日新聞2006年6月29日)。
同社では、東急田園都市線用賀駅で、駅を通過する急行電車(10両編成)がホームと
接触し、10両中4両に6カ所の傷が付いたことが判明(2006年6月22日)。同社と急行
電車の車両を保有していた東京メトロは、全車両で同様の傷がないかどうか点検して
いた。
今回見つかった傷は、その点検後に新たに付いたとみられる。傷は用賀駅ホームとは
反対の側面に付いていた(「東急電車10数両の側面に傷 ホームと接触か」共同通信
2006年6月29日)。
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