ザルカウイ殺害でもイラク治安回復はない
いささか疑いを持っていたが、イラクのアルカイダの頭領であったザルカウイの殺害は本当であった。イラクの武装組織がネットで、ザルカウイ殺害の報復テロを予告したからである。
ザルカウイ殺害で、ブッシュ大統領は早速、イラクはの新政府も機能し、新しい統治が軌道に乗るであろう、と期待を表明したが、イラクの混乱は、既にアルカイダによるテロの段階から、宗派間の殺し合いの段階むに移行しているのだ。
この5月には、テロによる死者1200人というイラク戦終結宣言後最大の犠牲者が出ているのである。その殆どは、スンニ派とシ−ア派間のテロ攻撃による犠牲者であるとされているのである。
この宗派間殺戮戦の端緒を作ったのはアルカイダであろうが、その工作が成功して、第二段階の宗派間相互テロ報復のステ−ジに移行したのだ。第二のアフガン化である。
こうなったら、米国の手に負えるものではないい。米軍は引くに引けず、進退窮まっている状態であろう。このようなイラクの内乱化で苦しめられるのは、やはりイラク民衆なのだ。
13億人とも言われる世界のイスラミアは、今こそ同じイスラム教徒であるイラク民衆の苦難を排除すべく、立ち上がる時期ではないのか。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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