国会中継で気になったこと。



 一個人が公共の場で発言する権利としての機会の量には、それぞれの場において許容される上限が有る(有るべきな)のではないかと考えております。したがって、この場における私の今回の発言はその制限量を超えているかもしれないことに若干の負い目を感じます。しかし、とても重要なことであると私には思われましたので発言をお許しください。



 さて、本日(5月24日)、午前9時から教育基本法の改正に関する国会中継がNHKにより放送されました。冒頭、民主党議員による提出法案の趣旨説明がありました。この趣旨説明のとき、NHKは同時解説を行いました。その結果、そのときの国会議員の発言はNHK職員の解説のBGMのような背景音として扱われました。すなわち、NHK職員の解説の方に音声のフォーカスが当てられました。その直後の議員の質疑では、同時解説が行われず、質疑そのものに音声のフォーカスが当てられました。私は提出法案の議員による趣旨説明を明瞭な音声で直接聞きたかったです。



 上記の見解が局部的あるいは一面的な見方であることを恐れますが、この局面だけに限れば、報道の価値判断において、スポンサーとしての国民が見過ごせない誤りをNHKが犯していたのではないでしょうか。