小泉総理は今国会閉会後、訪米し、ブッシュ大統領に「米軍再配置計画決定」の報告をしにゆく際に、米議会上下両院で演説をすることになっているが、そこへ思いがけない注文がつけられた。
 米下院外交委員長のハイド議員が、議会での演説の中で「帰国後、真珠湾攻撃を命令した東条英樹が合祀されている靖国神社には参拝しないことを明言してほしい」と注文をつけられたのである。
 彼は、小泉総理がこれをやらなければ「ル−ズベルト大統領が、『リメンバ−・パ−ルハ−バ−』と演説した会場である議会の体面を汚すことになる」とその理由を述べ、さらに「小泉の参拝でアジアの対話が阻害されるとしたら残念なことである」とも述べている。 
 これに小泉総理がどう反応するか、ス−パ−・パラノイアとしては、今までつっぱってきて、米国に言われたからといって、今になって「参拝をやめる」とは絶対に言いたくなかろう。といって、ブッシュ報告を中止するわけにも行くまい。理由をつけて議会演説を取りやめる公算が一番強いのではなかろうか。そうやって、意固地に徹したほうが、クレ−ジ−小泉の面目躍如たるものがあるが。
 村上新八