民主党の代表選挙は予想通り119票対72票で小沢圧勝に終わった。初めから勝ち目のない菅の得票は40%を切ったが、これはムダではなかったと思う。反小沢とは言えないが、40%近い菅支持が出たということを、今後の党運営の上で小沢は肝に銘じなければならないことを示したからである。
 小沢は、当選の挨拶で、自分の持たない能力を持つ菅、鳩山を重用することと、自己の政治生命を掛けて民主党と自分自身の改革する、と誓った。自己改革とは、独裁的な言動や上意下達行動、会議、記者、テレビ嫌いの改革を言うのであろう。「政治生命を掛ける」と言ったのだから、これを信用しよう。
 小沢は、小渕内閣の与党となった際に、国会答弁は官僚でなく大臣がすること、副大臣、政務官を置いて内閣から官僚臭を薄めること、党首討論を行なうこと等を実施したばかりでなく、小泉の構造改革の元祖はそもそも小沢なのである。
 このように、政治家として優れた識見を持つ小沢だから、その悪癖を直せば
、民主党を改革して、真の二大政党の一極を確立し、日本に政権交代党のある真の民主主義を構築することが出来るのではないか。大いに期待したい。
 村上新八