もし日本全体で米軍基地可否の住民投票をしたとしたら、先の岩国市での「艦載機移転可否」の住民投票の結果くらいの圧倒差でNOと出るであろう。
 イラクの米軍駐留と違って、街中に米軍の戦車や兵士こそないが、頭上に轟音を発して、ス−パ−ホ−ネットが傍若無人に飛ぶのだから嫌われるのは当然なのだ。
 北朝鮮の脅威から日本を護るためだというが、それは口実で、中国に対する牽制なのだ。しかし、自民党政権が続く限りは、この状態、即ち軍事多岐な米軍による日本の占領状態は変らないから、基地問題では、米軍に少しでも譲歩させるしかないのだ。
 普天間の名護市移転問題でも、住宅地の上を飛ばないような位置に設置してくれ、という名越市長の要求は尤もである。
 小泉は「基本計画は変えないが1センチも変えられないということではない」と言っている。100万分の一の地図上での1センチと考えれば、名護市の要求は容れられるのである。
 村上新八