郵政なんて精々数百年の歴史ですけど、天皇家のしきたりってのは
何千年にも渡る伝統であって、これを変えるってのは天皇家に対する
深い理解があってのことと当然思いますが、果たして小泉さんの場合
どうなんでしょうかね?(笑)

私は、結局、日本ってのは何だかんだ言ったって、韓国やドイツのように
分裂国家にならないで済んで来たのは天皇が国民統合の象徴の役割を
果たしてきたからだと思っています。

天皇家が男系だろうが女系だろうが、はっきり言って我々庶民にとっては
どうでも良い話なんですけど、結局、その伝統を簡単に変えちゃうってこと
自体が、伝統なんてその程度のものということを国民に印象付けてしまって
天皇家の特別性とか神秘性が薄れる結果に繋がるんじゃないかって思います。

理性的な国民だろうが衆愚な国民だろうが、国民が時代時代によってどんな
特性になっても安定的に統合の象徴たる天皇家の伝統と風格が担保されれば
国民が分裂することはないでしょうが、そこに傷が入るとその後どう展開するか
わかりませんね。

まぁ、伝統なんてものはそもそも不合理なもの何でしょうけど、結果として
人心をまとめるのに有効であればそれはそれで功利的には良いことだと
思います。

もちろん、皆が理性的な人間だけになれば天皇制なんてものがなくても
間に合うんでしょうけど、全員が理性的な人間になるなんてことは歴史的
にも統計学的にも不可能なわけですから、こういった不合理なしきたりが
残っていても日本国家のためには良いことなんじゃないかと思いますね。