東急不動産のマンション「アルス東陽町」では二階から七階まで全て同じ構造であ
る。部屋の面積も同じである。設計図書の平面図でも二階から七階までは同内容とし
て一枚の平面図で済ませている(株式会社SHOW建築設計事務所「平面図-3」2002年12
月9日)。アルス東陽町の設計は株式会社昇建築設計事務所であるが、構造設計は有
限会社アトラス設計(東京都渋谷区)の渡辺朋幸代表が担当した。施工はピーエス三
菱である。
http://www.geocities.jp/shouhishahogo/gisou.htm
国土交通省が最初に発表した偽装物件21棟は、最上階から一階までの柱の鉄筋の本数
が同じであった。これは異常な構造とされる。通常、建物への負荷が大きい低層階ほ
ど柱は太くなり、鉄筋が多くなるためである。高層建築物には、地震などによってさ
まざまな外力がかかる。外側に引っ張る力、内側に圧縮しようとする力である。この
ような外力で柱や壁が崩壊するのを防ぐ重要な資材が鉄筋である。下の方が上の荷重
(重さ)を支えるわけであり、多くないといけないことは容易に理解できる。しか
し、各階の形状を均一にすれば、施工が容易で工期も短くなる(「「姉歯」21棟、
異常な構造…全階で鉄筋数変えず」読売新聞2005年12月19日)。
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http://www.geocities.com/tokyufubai/