北朝鮮はKEDOが北朝鮮の軽水炉建設の中止を決定したことに関して、「われわれの黒鉛減速炉に基づいた平和的核開発を強化する事業を瞬時も止めることができなくなった」と強調し、「われわれは今後も米国とは「行動対行動」の原則で同時に動く取引をするだろう」と述べた。
 つまり、米国にあくまで対抗していく決意を述べたのだ。核兵器についても、米国が廃棄しなければ、北朝鮮も廃棄しないとでも言いたいのであろう。
 とすると、先の6者協議の玉虫色の共同宣言は、北朝鮮にまたもや騙されたと言うほかあるまい。その責任は議長国である中国にもあるし、なんらかの成果が上がった格好をつけようとした米国にもあるのだ。
 いつまで、このならず者国家北朝鮮に言いたい放題のことを言わせておくのか。
 先の人道問題に対する国連総会決議の無視と言い、今回の雑言と言い、こんな悪辣きわまる強権政権は早々にぶっ潰さないと、奴等は着々と核兵器を製造し、なし崩しに核保有国としての認知を世界に求めようとする動きを止められないことになるのだ。
 この不埒旋盤、野蛮な行為をどこの国が止められるのだろうか。それは超大国アメリカしかあるまい。
 国連総会決議無視の制裁として、少なくとも中ロを除く、北朝鮮承認国は、駐在大使を召還するくらいのことはやるべきである。
 村上新八