この巻は珍しく話がさくさく進んでいます、話の内容はぐだぐだですが……。
「ガンダム」ではなく、スパロボの一作だと思えば、許せるような気がしてくる。
でも、政治的な話を織り込むならば、一機のMSの活躍だけで要塞が攻略できてしまったり、名も無き兵士達が単なる的になっていたり、やっぱりぐだぐだな展開です。
そもそも要塞並の火力を有するデストロイが、何でまたあんなに簡単にばっさばっさと斬り崩されるのか、やっぱりスパロボだぁ。
あれほどまでに現実主義でもって国と国民を守ってきたセイラン家が、何でまた落ち目のジブリールをかくまっているのだろう。
ヘブンズベースほどの要塞基地が陥落した、そんな勢力が本気でオーブを攻めたらどうなるか、支配者は国の保護者であるべきで、だからこそ支配者であるわけなのだが、思いっきり選択を間違えている。
責任を果たさずして、権利は無し。
ウナト個人が悪人と知れようが恥を忍び、火種を消せば、後の世には評価されるだろう。 

「あんな国、だからです」
同盟条約締結時に持っていた冷徹な目は、一体どこに行ってしまったんでしょうね。

脚本とシリーズ構成がへたくそ、それを言っちゃ身も蓋も無し。
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大島 敬行      ooshima@janis.or.jp
よかったら見てね     「梨の観察記録」
http://www.janis.or.jp/users/ooshima/