ブッシュの忠犬小泉は、この12月で派遣か期限が切れる自衛隊のイラク派遣1年延期を決めた。ただし、自衛隊の護衛というか、サマワを含むムサンナ県地域の安全を担当する豪英軍が撤退するということになれば、期限に拘わらず自衛隊の撤退も考えるという弾力性を持たせてはいる。
 小泉は、この件について「イラクをテロの温床にしてはならない。このために貢献することが国益につながる」と弁解じみたことを述べている。
 イラクにアルカイダやアラブ系テロを招きよせ、その巣窟にしてしまったのは、米軍のイラク攻撃である。それまでイラクにはいなかったテロを招き寄せるようなことをやった米国ず仕掛けた戦争にに賛成した同盟国の一員でありながら、「イラクをテロの巣窟にしてはならない」な゛とよく言えたものである。「それは聞こえませぬ、善兵衛さん」である。
 当時、ブッシュ政権の国防副長官としてイラク攻撃を強硬に主張し、現在は世界銀行総裁のポストにあるウォルホウィッツさえも、最近では、イラクの大量破壊兵器がないことが分かっていたら武力攻撃はしなかったであろう、と述懐しているのだ。
 世界の識者は、小泉は阿呆かブッシュの飼い犬だと思うであろう。いや、とっくにそう思っているんだった。
 村上新八