「目には目を、歯には歯を」というハンムラビ法典の精神を
ご存知だろうか。この文言は、被害者と同じ苦しみを加害者にも、
味わって戴くという社会の決意を言い表している。
 被害者が失ったのが歯一本なら同じく歯一本、
目一個なら同じく目一個を、加害者から奪うのである、
二本・二個を加害者から奪ってはいけない。すごくわかりやすい原則である。
…が、その運用方法を前にすると、悪人に優しい日本人は絶句する。

 それがどのようなものか、平凡社世界大百科事典(文責:板倉勝正)の
文章を引用してみよう。
 「大工の手落ちによって家が倒壊し,その家の息子が死んだならば,」
…そうかぁー、その欠陥工事をした大工が死刑になるのかぁ…と思うのは、
あなたが優しい日本人だからである。実際は、
「大工自身ではなく大工の息子が殺される。第229条〜第230条。」
なのである。


 実をいうと、ここだけの話だが、日本の法律にも
この「ハンムラビの原則」を取り入れようとした時期があったのだ。
法学者や検察官が熱心に、この原則の利点を説いて回った。
そして遂に、法案として国会の採決に掛かったのである。
 が、法案は否決されてしまった。なぜなら、時の与党が、
二つの圧力団体に屈したからである。
 ちなみに、この法案成立を妨害した二つの
団体の名は…

日本眼科医会と、
日本歯科医師会である。

 めでたし
 めでたし。

(OWARINN)


#  一度でいいから、歯医者の歯を削ってみたーい。
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123.あ〜い●◎∵太陽[]<>+P)==~|◇diagram×!#&ぶーんbottle☆:-tt??