妻が用事があって行けないというので、
息子が通う小学校の授業参観に出た。
午後は、課外授業だという。

 広々とした青い芝生が美しい公園に、生徒と先生と
親達は立っていた。公園には陽光が降り注ぎ、可愛い幼児を
連れた若いお母さんや、一人ぼっちで太陽を見上げる
おばあちゃんや、芝生の上で寝ている浮浪者達が居た。
みんなそれなりに幸せな様子だった。

 すると若い先生が生徒達に突然、言った「加害授業ぉ、開始ぃー」
生徒達は元気に雄叫びをあげ、グループごとに走り出した。
そうして、スカートの中やズボンのポケットから、隠していた金槌や
カッターナイフなどの凶器を取り出し、思い思いに、
ターゲットに暴力を振るい始めた。

 幼児や若いお母さんの絶叫、おばあちゃんの念仏、
浮浪者達の逃げ惑う声の中、若いやる気のある先生は言った。
「文部科学省の通達で、加害授業には力を入れろって、ありましてね」
そして明るく笑った。つられて、私も笑った、そして、ほかの親達も
笑った…「日本は、この先どうなるのだろうか」と思いながら。

 おそろしや
 おそろしや。

-- 
kurukurupar-Ya!chuu mailto:yasumasa@fine.ocn.ne.jp kurukurupar-uuhc!aY
123.あ〜い●◎∵太陽[]<>+P)==~|◇diagram×!#&ぶーんbottle☆:-tt??