北朝鮮寄りのクリントン政権時代のアメリカの国連大使で、現ニュ−メキシコ州知事のリチャ−ドソン氏が北朝鮮の招きで平城を訪問し、北朝鮮幹部と会談した。
 それによると、来月の第一週に第五回の6者協議が開かれるだろうこと、北朝鮮は無条件に出席すること、寧辺の実験炉が再稼動していること、などが分かった。
 北朝鮮は、前回の共同宣言を守って、    NTP復帰や適当な時期にAIEAの受け入れのために、AIEAの事務局長エルパラダイ氏を招いて相談したい、などとも言ったという。
 リチャ−ドソン氏を招聘した狙いは核の平和利用の意志が固いことを米国に伝えるためであろうが、この問題については、米国は「適当な時期に考慮する」と述べただけで、何時からとは何も決めてはいないのだ。
 だから、リチャ−ドソン氏を介しての米国の伝言は、米国の姿勢を一層硬化させるだけである。
 この間にも北朝鮮の核兵器製造は続いているのである。2桁の核兵器を持ったら、もう後には引けなくなるであろう。認めるも認めないもなく、こうしてなし崩しに核保有国となろうとしているのが北朝鮮なのだ。
 村上新八