今、日本では奇妙なことが起きている。今後に永続する不況の波を受けて、半数
以上の企業は「正社員減らし」を行っている。こういうと既に聞きなれたこと
で、それは「首切り」のことではないか、と皆さんはお思いでしょう。ノー!

全くその逆。首はなかなか切らない分野が多い。しかしだ、賃金は極度に低レベ
ル。つまり、仕事はして欲しいが、高賃金を要求するのだけは止めてくれ、これ
であります。職種によっては一部上場企業でも正社員を多く抱えればぶっつぶれ
るようなものもごろごろしている。

この点に国家社会主義日本労働者党の付け入る隙はないものか?つまり、資本家
を潤し且つ労働者をも潤すと言う発想の「発明」。御注意願いたきこと。これは
なにも、かの「共産主義」ほどの体系性を求めるものではない。腰の強さも不
要。社会が真実そのように動くことを担保するほどのものである必要も勿論無
い。必要なのは、一時の民衆に感動を与え、<選挙に勝てる>政党の基盤的発想
を形作れればそれでかまわん。

さてさて。

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太宰 真@URAWA