今回の総選挙で小泉は、俺の任期はあと1年、それ以上続投する気はないと明言して、「この選挙は郵政民営化の是非を問う国民投票だ」と、マニフェストもろくに出さなかった。
 それを選挙民が真に受けて、大勝を与えてしまった。
 しかし、議員任期は4年なのだ、1年で小泉が辞めたあとは、消費税率アップ、年金制度の抜本改革、破綻財政の再建100年計画と増税、憲法改正、三位一体改革、アジア外交の立て直し、郵貯簡保の345兆円の防衛、公務員改革、民営化された拘束道路会社の監視、独立行政法人の整理等など、小泉食い散らし改革の後始末で大変なのだ。
 ここで、絶対多数を擁する自民党に、何でもできる自民党とばかりに、勝手気侭にやられたら、「郵政民営化の可否を問うだけ」と言う選挙で絶対多数を与えた国民はペテンにかけられたことになるのである。
 小泉に騙されて、絶対多数を与えてしまったのは、小泉の残り任期の1年だけなのだから、来年の9月には総選挙をやって、その後の政権担当の如何を問うべきである。野党も、このことをしっかり要求しろ。
 村上新八