「筑波山 迎え場コースとつつじヶ丘コース」 
  
今日は神社は七五三 
大輪菊花境内(けいだい)を 
正装子供の千歳飴(ちとせあめ) 
  
神社の東を沢越えて 
石の鳥居が登山口 
左手大岩思いでの 
  
モミの大木 葉を散らし 
下を見てても木が分かり 
所々は植林檜(ひのき) 
  
二股(ふたまた)左は白雲橋コース 
今日は右とり迎え場コース 
階段整備のハイキングコース 
  
数カ所ベンチと東屋(あずまや)が 
一カ所小さな沢を越え 
両側多くのキノコ道 
  
一ヶ月前なかった倒木 
二本も松の木道ふさぎ 
落ち葉の多い晩秋の道 
  
林の隙間(すきま)が明るくなって 
見えてきたのはトンガリ屋根の 
ロープウェーの下の駅 
  
頭の上はワイヤーロープ 
太い被覆(ひふく)の電線も 
階段上ってつつじヶ丘に 
  
神社は静かで風もなく 
風も冷たいつつじヶ丘高原 
大きなガマと赤鳥居 
  
東は立派なホテルもあって 
ずっと昔はススキ原 
写真マニアが好んだ場所の 
  
階段急なセメントの道 
見晴らしよくて駐車場 
ススキも満開道沿いに 
  
孫親老婆の家族連れ 
若いアベックジーンズの 
犬連れスカート娘さん 
  
江戸から続いた茶店あり 
今は八代 七十歳代の 
名前はずっと弁慶茶屋だ 
  
ここは三叉(さんさ)路 
白雲橋コースからの 
しばらく進めば弁慶七戻りの巨岩 
  
高天原(たかまがはら)も岩の上 
鉄の階段 鎖場(くさりば)あって 
名物大岩数多く 
  
特に見るべき出船入り船 仏岩 
しめ縄(なわ)飾った北への道は 
間近を通るロープウェー 
  
ガスはますます唸(うなり)りたて 
カツカツカツとロープウェーのワイヤーが 
音立て目の前霧走る 
  
女体山が近づけば 
岩はますます多くなり 
細いところは降りる人待ち 
  
湿(しめ)って滑(すべ)る岩もあり 
ステンレスきらきら光る 
鎖場いかにも新しく 
  
山頂近くの社(やしろ)には 
神主(かんぬし)さんが窓を開け 
電気ストーブ赤々と 
  
山頂視界は全く効(き)かず 
この前降りた巨岩の下も 
うっすら霞(かす)んでガス走る 
  
下は静かな今日天気 上はすっぽり雲の中 
雲の中 突風唸(うな)るミルク霧 
こんな日もある筑波山 
  

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shogo

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筑波山と筑波山登山コースの橋詩

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