Kiss cedar, Call witch です.

いくつかの会議の準備に追われて,ここ数ヶ月 News Group へのアクセスが
できませんでした.

昨夜,1つの会議の準備打ち合わせで上海から帰ったばかり.ひさしぶりの
fj.rec.poems は,なぜか shogo さんの1人舞台になっていますね.

上海空港と市内の往復には「磁浮」(リニアモーターカー)を利用しました.
shougo さん風に書けば:

  上海磁浮は時速430キロ
  高速道路の自動車が
  止まって見えるよ あはは

といった感じでしょうが,これでは「詩」とはいえませんね,あはは!

By the Way, 毎年友人たちと開いているグループ展の季節がまためぐって
きました.

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        ISU 2005 − グループ復活第14回展
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            9/12 (Mon) - 9/18 (Sun)
              AM 11:00 - PM 7:00
          (最終日は PM 3:00 まで)

             ギャラリーくぼた (5F)
          東京都 中央区 京橋 2-7-11

        地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分

            案内地図は
    http://www.gallery-kubota.co.jp/

今年は,いろいろな事情で大きな絵を描くことができなかったので,10センチ
四方というミニ・サイズのタブローを複数枚使って,自己流のエッチングとア
クリル・メディウムそれにコラージュ技法を組み合わせ,ひとつのイメージの
変奏形を色彩とマチエールで作り出すという実験を試みてみました.

この試みは,以前ここで紹介した Agha Shahid Ali というカシミール生まれの
イスラム詩人の作品からヒントを得たものです.かれが,ペルシャ語でもアラビ
ア語でもなく,現代英語を用いて復活させようと努力していたガザル (Ghazal)
と呼ばれる古詩の形式はひとつの主題をさまざまな角度から詠う2行の短いフレ
ーズ (Sher) の連なりから成っています.

絵画の世界で,同じように小画面の繰り返しを用いて複合的なイメージを構成し
ようという試みは Bob Rauschenberg あたりが何度かトライしていますが,お世
辞にも成功したとはいえません.

わたしの今度の実験もまだ緒に就いたばかりなので,それなりの成果を達成でき
るまでには,あと何年かの時間を必要とするでしょう.それまで生きていられる
かという問題もありますが,とりあえず,今年の展示は,そこにいたるプロセス
のワンステップです.

Agha Shahid の遺稿詩集の最後に載っているたった1フレーズだけのガザル(テ
ーマは「存在」)が,いま,心の片隅にひっかかっています:

    If you leave who will prove that my cry existed?
    Tell me what was I like before existed.

はたして,「存在」はそのように軽いのだろうか?

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