公明自民党の両党首は、挙って“小さな政府”を標榜している。
それを言うなら、併せて「減税」をも打ち出さなければならない。
然るに彼等がやっているのは「増税」、だから“ウソ”なのである。
小泉&神崎の所謂“小さな政府”の狙いは、彼等が勝手に使える
予算のパイをなるたけでかく確保しようとするにあると見たい。

公明自民党が自由勝手に使いたい金とは、例えばイラク派兵費用、
或いは、恩をきせながら買収を目的とするODA。
ところがイラク問題では、ニューヨークタイムスが本格的なブッシュ批判を
やりだした。さながら、ベトナム反戦前夜の様相を呈してきている。
また、諸外国、特にアジア・アフリカでは、日本のODAにつき、
とっくにその下心を見抜いていて、日本に対しては心の中では半ば軽蔑気味である。
その点、「困ったときはお互い様」という情が籠もっている中国の対外援助とは、
際だった違いを見せている。

公明自民党の首脳達は、街頭で熱弁を奮えば、国民は騙されてくれるだろう、
と、たかをくくっているのではないか。今次総選挙の帰結は、
そうした公明自民党の尤もらしい“熱弁”に騙されるか否かにかかっている、
と言ってよかろう。