小泉思えらく、
イラク戦争支持による汚名を受けたままでは、
歴史上の人物にはなれない、
首相の地位にできるだけ長く居座り、失政を挽回したい、
そのためには……
たとえば“抵抗勢力”をぶっつぶせば、名声はあがるだろう。
そうだ、郵政だ!
その罠にまんまとはまったのが綿貫や亀井らだ。
小泉の思惑どおり“抵抗勢力”は育ち続けた。
ぶっつぶす相手が大物であればあるほど、得られる功績は大きい。
今次総選挙に勝てば、小泉は確実にもう一期、自民総裁をやるだろう。
小泉は、この“千載一遇の好機”に、一八勝負の賭けに出たのだ。
小泉の恐るべき読みといえよう。
あらゆるメディア、学者や評論家、政治家らが、
まだそのことに気付いていないのが気にかかる。