前半はアスランの語り、後半はキラの語り、主人公はやはりシンではなくキラとアスランなのね。
まぁ、群像劇ならば、その場その場集団ごとに主人公がいて当たり前なのだが、それをやるには、デスティニーの製作スタッフ(監督)では、あまりに力不足。
こんなところで総集編をやっているという事が、それを物語っている。
前回の「黄金の意志」で、あれだけの盛り上がりでもってさぁ次週って終わったのに、つなげられずにいるのだから。

オープニングのカガリの乗機、ルージュからアカツキに差し替えられていた。
アカツキの胴体は、どことなくストライク似なのだが、武装はフリーダムのようなセイバーのような。
技術的背景によってそうなったとする物語的な説明ができるなら許せるが、ではどうしてそうなったのか、つまりザフトの技術がそう簡単に流入する余地があったのか、この辺の構成ができていないと、単にメカデザインがやっつけ仕事だということになる。
アウルが撃墜された頃からだと思うのだが、設定の消費が激しいのではないか。
無駄に消耗している面が見られる。
使える話数が少なくなってきたからか。

今回になって気が付いたのだが、エターナルにいる時のバルドフェルド隊長は、ザフトの軍服を着ているのに、パイロットスーツはオーブ軍のモノなんだね。
それでもちゃっかり虎模様になっているのだが。
抜け目が無いのか、カガリが気を遣って用意してくれてあったのか、カガリではなくラクスの配慮なのか。
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大島 敬行      ooshima@janis.or.jp
よかったら見てね     「梨の観察記録」
http://www.janis.or.jp/users/ooshima/