何はともあれ、まずは!

http://www.kyoritsu-pub.co.jp/shinkan/shin0505_06.html

を、ご覧下さい。

Plank-Scaleの実験を行えない状況で、
理論物理は最先端の数学と手を組み、
思考実験さながらの、手探りを続けています。

今まで、この方面の本として、
まじめに書いてあるものは、
ブルーバックスに上下2冊組のものがあっただけでした。

しかし、これはまるっきりスゴイものです。

1.数学のフレームだけの連鎖で、論理的に読める
2.各章ごとの筆者のコメントが、またいいい

こうして私たちは、ついにスピンというものの意味を
学びながら、同時に、層係数コホモロジーの使い手にも
なれそう?なのです。

やはり、これからの時代、何事においても
本物を理解した使い手になれなくては、意味がありません。

層係数コホモロジーと言えば、
かの佐藤超函数の高次元バージョンを定義し、
Atiyah-Singerの指数定理の理解にも必須な、
存在自身が、高次元を通してしか理解できない対象が
そこで様々に繰り広げる運動を”記述する方程式”
のような解析の道具立てと、
それらが収まっているその世界のトポロジカルな構造が
表裏一体になっている様子を表現するものなのでしょう。